◇ヤクルト3−2DeNA
ヤクルトが連敗を3で止めた。七條は丁寧に低めに集め、8回途中2失点で今季初勝利。打線は1−1の5回に川端の3号ソロで勝ち越し、7回に畠山の犠飛で加点した。DeNAは追い上げが及ばなかった。
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ヤクルトの先発、2年目の七条がDeNA打線を7イニング1/3を3安打、2点に抑え今季初勝利。チームの連敗を3で止めた。
「久しぶりに勝てたので本当にうれしいです。あっという間でした」。1回、チームが苦手にする中村に先制打を浴びたが、その後は切れの良い変化球を中心にフライの山を築いた。
昨年8月10日の広島戦(マツダ)以来、約1年ぶりの勝利だった。新人だった昨年、絶妙の制球力とマウンド度胸で4勝したが、オフに左膝痛になり手術を受けた。その影響で、球威を取り戻すのに1年かかった。「頑張れたのは野球を好きだという気持ちがあったから。DeNA打線は怖かったけど楽しかった」と笑顔。リハビリを支えた夫人が第2子を妊娠していることも励みになった。
世界の舞台で同級生からも刺激を受けた。ロンドン五輪の200メートルバタフライ銅メダリストの松田丈志は宮崎・延岡出身の同級生だ。「連絡はないです。向こうも忙しいと思うので」と笑わせた。
救世主登場に小川監督は「ていねいに気持ちを入れて投げていた。次の広島戦でも期待していいね」とローテ入りを確約していた。 (後藤慎一)
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