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【プロ野球】

脇役で巨人4連勝

2012年8月9日 紙面から

好守に活躍し、涙ながらにヒーローインタビューを受け、記念撮影でジャビットに顔を上げさせられる松本哲=東京ドーム

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◇巨人2−0阪神

 巨人が1分けを挟んで4連勝。6回1死一塁から松本哲の二塁打で先制し、続く坂本も適時打を放った。先発の小山が5イニング無失点と好投し、継投も決まった。阪神は散発3安打で5連敗となり今季の巨人戦の負け越しが決まった。

     ◇

 プロ未勝利の2年目右腕小山が踏ん張り、苦労人の伏兵松本哲が決勝打を放った。首位巨人が脇役コンビの活躍で4連勝。4年ぶりに阪神戦の年間勝ち越しを決めた。

 代役が期待以上の働きを見せた。右足内転筋筋膜炎で離脱したゴンザレスに代わって先発した小山が5イニング2安打ゼロ封。プロ入り後初めて5回を投げきった23歳は「他の先発陣と違って、1試合1試合結果を出さないと残れない。今日は良い仕事ができた」と納得の表情。初勝利こそお預けとなったが、ローテ入りを十分にアピールする内容だった。

 打でもバイプレーヤーが輝いた。今季ここまでわずか6打点だった松本哲が、6回無死一塁から右中間を破る決勝の適時二塁打。2009年の新人王も昨季は出場20試合にとどまり、今季もここまで定位置を獲得できていない。8回には新井良の大飛球をフェンスに激突しながらもぎ取るなど攻守に存在感を示した松本哲はお立ち台で思わず涙。「ファームでやってきたこととか、家族の支えや励ましがよぎった。でもこれからもっと良いプレーができると思ってやっていく」と完全復活を誓った。

 左ふくらはぎに自打球を当てた坂本と、右足首付近を痛めた阿部を早々に交代。主力を欠きながらも悠々と逃げ切って、貯金を今季最多の26とした巨人。脇を固める選手たちも次々と台頭し、そのチーム力はさらに増しつつある。 (臼杵秀之)

 

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