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仙台の私立高 暴行、いじめ認める 根性焼き「両者合意」

 仙台市内の私立高2年の男子生徒(16)が同級生らからいじめを受けたと訴えている問題で、同校の教頭らが8日、河北新報社の取材に応じ、暴力を振るわれた件をいじめと認めた。たばこの火を押し付けられた「根性焼き」は、「現時点でいじめとは認められない」との考えを示した。
 同校によると、生徒が昨年11月以降、肩や腕などを殴られたとする訴えは、同級生らが認めたため、いじめと判断した。別の男子生徒からことし5月、20回以上受けたとされる「根性焼き」は、「1回は自傷行為、残りは両者の合意があったようだ」とした。根性焼きをした男子生徒は7月末に自主退学したという。
 被害生徒に自主退学を勧め、受け入れないと退学処分にする方針を伝えた理由について、同校は「根性焼きの痕を見た生徒の意見を踏まえた」と説明した。処分は生徒らの不服申し立てを受け、保留になっている。
 生徒側は6日に被害届を出し、県警が傷害などの疑いで捜査中。同校は7日付で教員、カウンセラーら計5人の再調査委員会を設け、事実関係を調べている。教頭らは「事態を厳粛に受け止めている。捜査にも全面協力する」と話した。


2012年08月09日木曜日


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