ここから本文です
最終更新:2012年8月8日(水) 6時8分

腕にたばこの火、生徒が被害届

動画を他のプレイヤーで見る


 同級生から火のついたたばこを20回以上腕に押しつけられたなどとして、仙台市内の高校に通う男子生徒が警察に被害届を出しました。いじめの相談を受けた学校側は、被害者の生徒に1度自主退学を勧めていて、この対応も問題になりそうです。

 またしても、陰湿ないじめ疑惑が発覚しました。男子生徒の腕に残された20か所以上に及ぶ傷痕。これは、たばこの火を押しつける、いわゆる「根性焼き」によって刻まれたやけどの痕です。

 「『“根性焼き”をやらないと友達やめるぞ』とか、『お前が根性ないことをばらす』と言われ、そいつが一番仲がよかったので裏切られるのが怖いなと」(男子生徒)

 被害に遭ったのは、仙台市内の私立高校に通う2年生の男子生徒。被害生徒によりますと、いじめが始まったのは去年11月ごろ。同級生3人が頭や腹に殴る、蹴るの暴行を加え始めたといいます。

 「遊び道具、殴る道具にされていた。サンドバッグみたい」(同じ学校の生徒)

 「担任は俺がいじめられていると分かっていて、他の生徒をあおるようなことをして、とぼけたふりをして。何で助けてくれなかったのか、逆にあおっていたので悔しかった」(男子生徒)

 暴行は徐々にエスカレートし、今年5月下旬には別の同級生から20回以上にわたって火のついたたばこを腕に押しつけられたといいます。生徒の親から相談を受け、学校側は今月3日、加害生徒も同席させて、謝罪会と呼ぶ話し合いの場を設けました。しかし・・・
 「8月6日月曜日午後5時までに退学願を提出していただければ、こちらとしては進路変更という形で、一身上の都合により退学しますと」(学校側 <「謝罪会」の録音テープ>)

 「いじめられていた方が退学ですか?」(父親 <「謝罪会」の録音テープ>)

 「いじめがあったんです。強要があ$C$?$s$G$9$h!W!JJl?F <「謝罪会」の録音テープ>)

 この席で学校側は、ほかの生徒に動揺を与えたとして、被害者であるはずの男子生徒に退学を促したといいます。

 「尋常じゃない“根性焼き”の数、焼いたやられたは別として、『他の生徒に動揺を与えた。そのようなことをした生徒について、8月6日付けで退学処分』と(学校側から)はっきり言われています」(男子生徒の母親)

 「学校として暴行があったことは認識している。学校側の調査および本人からの申告に基づき、学校として(退学と)判断した」(男子生徒が通う高校の教頭)

 両親の反発を受け、学校側は現在、退学問題を保留に。一方、被害生徒側は6日、警察に被害届を提出。警察は傷害と暴行の疑いで捜査を始めていて、今後、加害生徒からも事情を聴く方針です。(07日17:50)

2012年8月7日(火)のニュース一覧

経済

国際

スポーツ

列島トピックス