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多剤耐性菌 11人が院内感染か8月8日 20時27分
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群馬県川場村にある病院で、11人の入院患者が、抗生物質のほとんど効かない「多剤耐性アシネトバクター」という細菌に感染していたことが分かり、病院は院内感染とみて、感染ルートを詳しく調べています。
これは、群馬県川場村で民間の医療法人が経営する「ほたか病院」が、8日午後、群馬県庁で記者会見して明らかにしました。
それによりますと、「ほたか病院」では、ことし6月から今月8日までに、60代から80代の11人の入院患者から、抗生物質がほとんど効かない「多剤耐性アシネトバクター」という細菌が検出されました。
11人は脳梗塞や脳内出血などで入院していたということで、このうち男性の患者1人が、先月、死亡しましたが、病院や、報告を受けた群馬県は、もともとかかっていた病気が原因で、院内感染が原因ではないとみています。
このほかの10人は命に別状はなく、病院は院内感染とみて、感染ルートを詳しく調べています。
「多剤耐性アシネトバクター」は、通常、健康な人には感染しませんが、がんなどの病気で抵抗力が弱った人が感染すると、肺炎や敗血症を起こし、死亡することがあるということです。
「ほたか病院」を運営する医療法人の樋口京介理事長は、「院内での手や指の消毒などを徹底して、再発を防止したい」と話しています。
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