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妊婦の栄養と子どもの病気の関係研究
8月4日 13時56分

妊娠中の母親の栄養不足が、将来、生まれた子どもの生活習慣病の発症にどう影響するか研究を行う組織が発足し、妊婦への栄養教育などに取り組むことを確認しました。

4日は、研究会の初会合が開かれ、産婦人科や小児科の医師、それに栄養学をはじめさまざまな分野の研究者、およそ80人が出席しました。
国内で生まれた赤ちゃんの平均体重は年々減少していて、海外では「妊娠中の母親の栄養状態が悪く、低体重で生まれた赤ちゃんは、将来、生活習慣病になるリスクが高まる」という研究報告が出ています。
会合では、赤ちゃんの発育調査を分析した結果、母親が痩せていることや妊娠中の体重増加が少ないことなどが、赤ちゃんが軽い体重で生まれる要因になっていることが指摘されました。
そして、国内でも母親の栄養と子どもの成長や病気との関係について、長期的な調査が始まっていることが報告されました。
参加した医師や研究者は、今後、研究データを集めて、将来の子どもの生活習慣病への影響を分析するとともに、妊娠期を中心に栄養教育を行うなど取り組みを進めることにしています。
研究会の福岡秀興代表幹事は「日本では若い女性の痩せ願望が根強いが、子どもや孫まで、3世代にわたる健康に影響が及ぶことを多くの人に理解してほしい」と話しています。

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