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風疹 流行が各地に広がる兆し
8月7日 17時39分

風疹 流行が各地に広がる兆し
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妊娠初期の女性が感染すると赤ちゃんに障害を引き起こすおそれのある風疹は、さらに患者の数が増え、首都圏や関西以外でも流行の兆しがあることから、専門家は、ワクチンの接種など対策の徹底を呼びかけています。

熱や発疹などを症状とする風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて感染し、妊娠初期の女性がかかると、赤ちゃんの聴覚や心臓に障害を引き起こすおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、新たに風疹と診断される患者は、2週連続で減少していたものの、再び増加に転じ、先月29日までの1週間では、これまでで最も多い108人に上りました。
都道府県別では、東京都が28人、大阪府が19人、兵庫県が14人と、引き続き首都圏と関西で多くなっていますが、新潟県と沖縄県で3人、長野県、愛知県、広島県でそれぞれ2人など、流行は各地に広がる兆しがあるということです。
また、ことしに入ってからの患者は、去年1年間の2.5倍の917人に達し、この5年で最悪の状況が続いています。
流行の中心は20代から40代で、全体の76%を占めているということです。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は「多くの人が旅行や帰省で移動する時期なので、流行が全国に広がるおそれがある。また、流行の中心となっている世代は、周りに妊娠中の女性がいる可能性が高く、赤ちゃんへの影響が懸念される。予防接種を受けていない人や妊娠を希望する女性は、ワクチンの接種をしてほしい」と話しています。

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