NHK青森県のニュース 青森放送局
東照宮前向きに検討
破産手続きが進む弘前市の宗教法人「東照宮」について、破産管財人の弁護士が本殿の建物を弘前市に寄付する方針を明らかにしたことを受けて、葛西市長は8日の記者会見で、建物の修繕にかかる費用を確認した上で受け入れを前向きに検討する考えを示しました。国の重要文化財に指定されている弘前市笹森町の「東照宮」は宗教法人が負債を抱えて破産開始の決定を受け、先月、破産管財人の弁護士が弘前市に本殿の建物を寄付することを申し入れました。
弘前市によりますと、重要文化財を所管する文化庁では東照宮の本殿の修繕や防火設備の更新などの費用は、およそ5000万に上ると試算していて国の補助事業を活用しても弘前市はおよそ2500万円を負担することになるということです。これについて葛西市長は▼市にとっても重要な文化財であることや▼市民からも本殿買い取りの募金活動など保存に対する強い意向が示されたことなどから本殿の寄付の受け入れを前向きに検討する考えを示しました。
弘前市では今後、改めて本殿の修繕費などを調査したうえで、今後の管理方法について検討することにしています。
08月08日 19時50分
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