卓球女子3選手 銀メダルに満面の笑顔8月8日 11時6分
ロンドンオリンピックの卓球、女子団体の決勝で、日本は中国に敗れましたが、この競技、オリンピックで初めてのメダルとなる、銀メダルを獲得した選手たちは、表彰式で満面の笑顔を見せました。
卓球の団体戦は前回の北京大会から採用され、1チーム3人で、シングルス4試合、ダブルス1試合の合わせて5試合を行い、先に3勝したチームが勝ちとなります。
5日に行われた女子団体の準決勝でシンガポールに勝ってメダル獲得を決めた日本は、決勝で中国と対戦しました。
中国は世界ランキング1位で、前回の北京大会では金メダルを獲得しています。
第1試合のシングルスには福原愛選手が出場し、この大会のシングルスの金メダリスト、李暁霞選手と対戦しました。
第1ゲームを落とした福原選手は、第2ゲームも5対9とリードされる苦しい展開になりましたが、「目標としてきた中国と大きな舞台で試合ができ、幸せ」と焦ることなく、ここから得意のバックハンドを次々と決めて、6ポイント連続で奪い、このゲームを11対9で取りました。
しかし、その後は、相手の選手のスピードと回転がかかった威力のあるショットに対応できず、ゲームカウント1対3で負けました。
続く第2試合のシングルスには、19歳の石川佳純選手が出場しました。
石川選手は、シングルスの銀メダリスト、丁寧選手を相手に、サーブで崩して速攻を決める得意の攻撃の形を見せましたが、勝負どころで強烈なショットを返され、ゲームカウント0対3のストレートで敗れました。
第3試合のダブルスには、石川選手と平野早矢香選手がペアを組んで出場しました。
最初の2ゲームを連取されましたが、第3ゲームでは、石川選手のサーブと、平野選手の相手の動きをよく見たサーブレシーブがよく決まり、11対9で取りました。
しかし、最後は、世界選手権2連覇中の中国ペアの強烈なショットの連続についていくことができず、ゲームカウント1対3で敗れました。
日本は中国に0対3で敗れて、銀メダルでしたが、卓球がオリンピックに採用された1988年のソウル大会以来、初めてのメダル獲得です。
3人の選手たちは、表彰式でメダルを受け取ると、満面の笑顔を見せていました。
福原選手は、卓球を始めて20年、3回目のオリンピックでメダルを獲得し、「頑張ってきてよかったな」と、涙を流しながら話していました。
そして、「小さいときからオリンピックでメダルを取るというのがすごく大きな夢で、夢はちゃんとかなうのだなと思った」と、かみしめるように話していました。
また、石川選手は「オリンピックのメダルは本当に重たくて、今まで支えてくれた人の思いや、自分が頑張ってきたことがたくさん詰まったメダルだと思う」と話していました。
平野選手は「表彰式で日の丸を揚げることができ、本当に幸せだと思う。これでやっと、日本の選手たちが本気でオリンピックのメダルに向かって頑張れると思う」と話していました。
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