7日、現在公開中のファンタジー映画『おおかみこどもの雨と雪』が、公開17日間で観客動員数135万人超えとなったことから大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、ヒロイン・花として声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、細田守監督が登壇した。

　本作は『時をかける少女』『サマーウォーズ』で国内外の映画賞に輝き、世界中の注目を浴びている細田守監督の最新作。おおかみおとこと恋をしたヒロイン・花が結婚し、出産、子育てなどの日々を送る姿と、その子どもたちが誕生から自分の生きる道を見つけて自立する過程を美しいアニメーション映像でつづっていく。この日8月7日はヒロインの名前・花（はな=87）にちなんで花の日と銘打たれ、観客やキャストに花束が渡された。

　宮崎は本作が大ヒットしている要因について「今まで、細田監督が作ってこられた作品があったからこそ、この作品もたくさんの方に観ていただけているんだなと実感しています。あと、普遍的な親子の姿を描いている部分もあるので、世代を問わず共感されているのでは」と分析。隣の大沢も「僕はこの作品を観ると、心が洗われる、キレイになる感じがしました」とほほ笑んだ。

　また、この日細田監督は、大沢をおおかみおとこ役に選んだ理由の一つに、NHKのサッカードキュメンタリー番組で大沢のナレーションを聞いたことを挙げた。そのことにちなんで、現在開催中のロンドンオリンピックで、サッカー日本代表が男女共に大活躍をしていることが話題になったものの、話をふられた大沢は「すいません、僕は卓球を見ていました（笑）」と苦笑。続いて宮崎も「わたしも、卓球と柔道を見ていました」とポツリ。二人のマイペースなコメントが会場の笑いを誘っていた。（古河優）

映画『おおかみこどもの雨と雪』は全国東宝系で公開中

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