アメリカは第2次世界大戦末期の1945年8月6日、広島に原爆を投下し、その3日後に長崎にも投下しました。広島と長崎の原爆投下の影響により、その後、40万人以上が命を落としました。アメリカ・ウィスコンシン州の核監視団体ニュークウォッチのジョン・ラフォージ副代表は、6日、プレスTVのインタビューで、「アメリカはNPT核兵器不拡散条約に違反している」と述べました。ラフォージ氏は、「アメリカは5千個、西ヨーロッパ諸国は240個の核弾頭を保有している」とし、「アメリカは核兵器を他国に使用した世界で唯一の国だ」と強調しました。ニューメキシコ州の核監視団体のジェイ・コフラン執行部長もこれに関して、彼らの団体の目的はアメリカの核兵器廃絶と同国の核兵器製造施設の撤去であり、それらは現在治安と環境を深刻に脅かしているものだとし、中でもロスアラモス核施設とそのそばを流れるリオグランデ川の汚染の脅威を挙げています。バン事務総長と人権活動家が、核兵器の廃絶を訴えている一方で、アメリカ政府はこの兵器の保管費用を懸念しています。アメリカの新聞ボストン・グローブは、6日、これに関して、「アメリカ空軍のシュワルツ参謀総長が、初めて、同国の核兵器庫は非常に大きなもので、この兵器庫の管理には莫大な費用がかかると述べた」と伝えました。報告によれば、アメリカで備蓄されているプルトニウムは核爆弾数千個を製造するのに十分だということです。これらの報告では、アメリカの保有する核兵器の数は6千から7千個で、アメリカは核兵器7千個で、世界を数回破壊することができるということです。概して、大国が核兵器維持を主張している限り、核兵器のない世界は実現することはないでしょう。