Updated: Tokyo  2012/08/08 13:08  |  New York  2012/08/08 00:08  |  London  2012/08/08 05:08
 

韓国で水道水不信、口蹄疫感染の家畜処分で汚染懸念-エビアン需要増

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4月12日(ブルームバーグ):東京から1000キロ以上離れたソウルでも飲料水への信頼が危機にさらされているが、放射能が原因ではない。

韓国では昨冬の口蹄疫や鳥インフルエンザの発生で牛や豚などの家畜970万頭の死体が寒冷な地方で広範囲にわたって埋葬処分された。この汚染物質が雪解けに伴って地下水に流れ込む可能性があるとの懸念が高まっていると、嶺南大学のジュン・クワンス教授(環境工学)は指摘する。

韓国本土から供給されている水は汚染の恐れがあるとして朝鮮半島の南約100キロに位置する済州島からボトル詰め飲料水を購入していると話す63歳のリュ・スンハさんは「費用がいくらかかっても健康は何よりも大切。自分の孫たちが来た時には良い水をあげたい」と語った。

口蹄疫の封じ込めや家畜処分への対応で責任を問われた劉正福農林水産食品部長官は1月28日に辞表を提出している。金滉植首相は3月24日、口蹄疫問題の対策コストは約28億ドルに上るとの試算を示した。中央災害安全対策本部は3月31日、水道水への汚染物質の流入を阻止するため417の埋葬地を修復し、4000カ所余りを監視していると発表した。

リュさんのような水道水への懸念は、ボトル詰め飲料水の輸入業者などに恩恵をもたらしている。リュさんが好む水の独占販売権を保有する農心の株価は、農林省が最初に口蹄疫を発表した昨年11月29日以来21%上昇。輸入飲料水のオンライン通販業者によると、仏ダノンのミネラルウォーター、「エビアン」や「ボルヴィック」の需要も増加している。

こうした中、環境省は3月29日、家畜が埋葬処分された付近で採取した地下水に関する約3000の試験結果では汚染は検出されなかったと発表。同省は今月11日、水道水の飲用は安全だとの見解を示している。

記事についての記者への問い合わせ先:Sungwoo Park in Seoul at spark47@bloomberg.net;Eunkyung Seo in Seoul at eseo3@bloomberg.net

記事に関するエディターへの問い合わせ先:James Poole at jpoole4@bloomberg.net;Paul Panckhurst at +852-2977-6603 orppanckhurst@bloomberg.net

更新日時: 2011/04/12 11:53 JST