ワコール――塚本二世と「魔性」の女傑
六本木ヒルズ「密室の怪」に再捜査始まる。借り主は「元気印」下着の女社長だが、疑惑の根は深い。
2009年11月号 [企業スキャン]
芸能ジャーナリズムを狂奔させたのりピー(酒井法子)夫妻の麻薬汚染の陰に隠れて、いったんは警察が「封印」した押尾学事件が10月7日から再捜査に入り、保釈された押尾被告を呼び出して事情聴取を始めた。これによって、本誌前号が報じた「のりピーと押尾と『似非セレブ』相関図」に登場する上場企業――女性下着のトップメーカー「ワコールホールディングス」(東証1部上場)をめぐる疑惑が今後、捜査対象となる可能性が出てきた。
事件は8月2日、合成麻薬MDMAを一緒に飲んだ銀座ホステスが「歯を食いしばって痙攣、意識を失った」(押尾の供述)にもかかわらず、動転した押尾が救急車も呼ばず、マネージャーに電話をかけただけで3時間も放置、「死」を確実なものにしたことが発端だ。
遺族が「なぜ119番しなかったのか!」と怒りの声をあげるのも当然で、発覚後ロクな捜査もしていないのにすぐ「事件性 ………