米疾病対策センター(CDC)が、現地時間3日、新種の豚インフルエンザ(H3N2)について、この週新たに12人の感染者を米国内で確認したと発表した。12人の内訳は、ハワイ州で1人、オハイオ州で10人、インディアナ州で1人だったという。
この12人の患者の状態はいずれも軽症だという。いずれも豚のいる農業祭イベントへ参加しているなどの経緯があり、豚から直接感染したとみられ、人から人への感染によるものではないとされている。
このH3N2ウイルスは、2009年に新型インフルエンザとして大流行を巻き起こしたH1N1型のウイルスの遺伝子の一部をもっているところも特徴で、人から人への感染へと移行した場合、強い感染力をもって拡大する可能性もある。
米国内で確認された感染者は、これで昨年7月から合計すると29人にのぼるという。過去には人からの感染が疑われるケースもあり、CDCは警戒を強めるとともに、動物との接触後にはしっかりと手洗いをするなど、基本的な予防策を徹底するよう、注意喚起を行っている。
▼外部リンク
CDC Reports
http://www.cdc.gov/flu/spotlights/h3n2v_us_cases.htm
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