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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【サッカー】男子日本代表負けた 大津先制も後半痛恨のミス2012年8月8日 紙面から ◇ロンドン五輪 男子準決勝 メキシコ3−1日本【ロンドン松岡祐司】サッカーの男子日本代表は7日、当地のウェンブリー競技場で行われた準決勝でメキシコと対戦し、1−3で逆転負けを喫した。日本は前半12分、FW大津祐樹(22)=ボルシアMG=が強烈なミドルシュートで先制ゴール。しかし、同31分に右CKから今大会初失点で追い付かれ、後半20分に逆転ゴールを許した。後半ロスタイムにもダメ押し点を決められ、男子代表初の決勝進出はならなかった。日本は10日(日本時間11日未明)の3位決定戦で、メキシコ大会以来、44年ぶりの銅メダル獲得を目指す。 男子五輪代表で史上初の決勝進出はならなかった。1点を追う終盤。選手たちの足は重く、軽快なパスワークは影を潜め、メキシコ守備陣を突き崩すことはできない。同点ゴールは遠かった。 先制点を奪ったのは、日本だった。前半12分、左サイドの東から横パスを受けた大津は、迷いなく右足を振る。小さくバウンドした落ち際を力いっぱいたたいて、右上隅にズドン。一直線に飛んだ弾丸が激しくネットを揺らした。 ウェンブリー競技場の観客が腰を浮かせ、背番号「7」に大きな拍手を送った。会心の一撃、陶酔の先制弾。大津は一目散に日本ベンチへ駆け出し、関塚監督に勢いよく飛びつき抱き合った。 試合前日。非公開練習を終えると、大津は神妙な表情でこう語った。 「チームのいい雰囲気のおかげでここまで来られた。いい結果を出したい。金メダルを取って帰りたい。絶対に歴史を変えたい。女子には負けたくないので、必ず金メダルを持って日本へ帰る」 有言実行の劇弾。先月21日、メキシコとの強化試合で披露したゴールと同様、得意の右足によるスーパーシュートだった。 プレーがうまいだけではピッチに立てない−。08年に柏入りすると、プロの厳しさにはね返され、力さえ発揮できない日々が。私生活の管理もできないまま、時間だけが過ぎていく。そんな「ひよっ子」に、プロの道をたたきこんでくれた恩人がいた。当時、柏の先輩だったFW北嶋秀朗(現J2熊本)だ。 泥くさく戦う姿勢、あきらめないスピリット、何よりもプロフットボーラーとは何なのかを学んだ。「練習に向かうための準備」(大津)や心と体を整えるところから始めると、出場時間もアップした。戦う場所さえ与えられれば、見せ場を披露するのは時間の問題。それこそが、進化のスタート地点だった。 だが、大津の驚弾でさえも、メキシコ相手にはかすんでしまう。前半31分、右CKからヘッドでつながれ、ファビアンに同点被弾。五輪初失点で流れを失うと、防戦一方。後半20分には自陣で扇原がボールを奪われ、ペラルタに逆転のミドル弾を沈められてしまう。日本にとってはこの1点が重く響いた。 PR情報
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