いじめ:「根性焼き強制」と高2男子が被害届 仙台
毎日新聞 2012年08月07日 00時17分(最終更新 08月07日 01時07分)
同級生から、たばこの火を腕に押しつけられるなどしたとして、仙台市の私立高2年の男子生徒(16)が6日、傷害や暴行容疑で宮城県警仙台東署に被害届を提出、受理された。生徒は退学処分を宣告されたといい、「いじめた生徒と学校は事実を明らかにし、謝罪して」と訴えている。
生徒や母親(42)によると、生徒は昨年11月ごろから、同級生3人から暴行されるようになった。今年5月には別の同級生からたばこの火を押しつける「根性焼き」を強制させられ、自分で左腕に火を押しつけた。同級生は腕を押さえ、火を更に22カ所押しつけた。
異変に気づいた両親が学校に説明を求めると今月3日、加害生徒3人を同席させた「謝罪会」が開かれた。しかし、学校側と同級生はいじめの一部しか認めなかったという。
その後、学校は「やけど痕を他の生徒に見せびらかし、動揺させた」などとして、退学処分を宣告。母親らが反論しても「意見は受け付けない」と答えた。県警に被害届を出したこの日、学校側は「もう一度、調査をする」と説明したという。
学校側は毎日新聞の取材に対し、「担当者が出張中で答えられない」としている。【竹田直人、金森崇之】