「両あご手術」被害報告急増

「きれいになりたかっただけなのに…」

 両あご(上下のあご)手術や、あごの位置を矯正し顔を細くする「咬合矯正」の被害事例が急増している。

 韓国消費者院は「今年1月から6月末までに両あご手術などの被害相談が44件あり、昨年1年間の48件に近づいている」と述べた。

 こうした手術は一部女性タレントが大変身したとして話題になり、2010年から一般の人々の間でも流行し始めた。しかし、副作用に苦しむなどの被害例も増えている。消費者院に寄せられた、同手術を受けた人の相談件数は10年の29件から毎年増え、今年6月までに合計121件に達した。

 このうち75件は副作用に関するものだ。副作用を症状別に見ると、痛み・感覚異常25件、顔の非対称21件、咬合異常18件、顔の陥没5件、顎関節障害4件などだった。このほか、顔の炎症・傷・鼻の骨折・異物残存・聴力異常などの副作用も報告された。

 消費者院は「手術前に少なくとも2人以上の医師に相談し、副作用があった場合どのような処置を受けられるか、病院側と事前に話し合ってほしい」と勧告している。

 また「契約後に気が変わった場合は、手術予定日の3日前までにキャンセルすれば、契約金の被害が少ない」と消費者院では話している。

 公正取引委員会は消費者の被害を防ぐため、病院・個人医院が順守すべき同手術の標準規約制定を推進している。

パク・ユヨン記者
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