黒子のバスケ −太陽のColor Creation− (縦横夢人)
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第3Q 日は未だ出ずカゲは夜に身を隠す
体育館
男子バスケ部が使う練習場である
ここでは今、一年生もまぜた初の部活動が開始されようとしていた
「よーし、全員揃ったなー。一年はそっちに集まれー」
と、黒髪の短髪に眼鏡をしたキャプテンの《日向 順平》(ひゅうが じゅんぺい)が指示を出し、まとめていく
その後ろにはだいぶ年をとっていそうだが、厳格な顔をしているこの部の監督らしき人がいた
「なぁ、あのマネージャー可愛くねー?」
「あぁ、あの二年のだろ?確かに! けどもうちょい色気があれば・・・」
「だアホー、違うよ」
バキッ 「あたっ」
ドカッ 「ぁいてっ!」
とそこに日向がおしゃべりしていた一年に後ろからツッコミと共に拳を入れる
「あぁ、そういえば言ってなかったわね」
マネージャーだと思われていた女子もこちらに気づき話し出した
「私は男子バスケ部 カントク(・・・・)の《相田 リコ》(あいだ りこ)です。よろしく」
「え、」
『ええぇぇぇ~~っ!!?
カ、カントク!?』
どうやら今まで部活勧誘や受付をしていた女子はマネージャーではなく、監督だったようだ
「じゃ、じゃあ、あっちは!?」
と一年の男子が先程監督と思っていた厳格な顔をした人物を指差す
「ありゃ顧問の武田センセだわ」
とそこで武田先生の顔がくずれ、ベンチに座りだした。よく見ると震えており、さっきまでは立つのがつらっかたので厳しい顔をしていたようだ
(ま、まぎらわしい)
(てかアリなの!?)
「ちなみにさっき話聞こえてたからね」 ギラーン
『ヒィッ!?』
と、そこでリコは鋭い目つきで、いや色彩も無い目で先程話していた二人を睨みつけた。その後ろにはなんとも形容しがたい生物がリコの背中からゴゴゴゴゴゴッという音を出しながら出現していた
(あーあいつに色気とか胸の話はタブーなんだよな・・・)
「まぁまぁ監督、そろそろ始めようぜ」
「・・・ふぅ、そうね。次に進みましょ。ただし次また言ったら・・・一年とか関係なく練習メニュー3
倍で【殺やる】わよ」
『ハ、ハイ・・・』
(ふぅ、これでなんとか・・・)
「もちろん、日向君も・・・ね?」
(こ、心読まれたぁっ!?)
「ワ、ワカリマシタ」
どうやら先程思っていたことが読まれていたようだ
「・・・まぁいいわ。それじゃ――――」
そ、そう言いリコは一年の方へ向き
「シャツを脱げ」バーン
『え"、え"え"ぇぇっ!?』
鬱憤をはらすようにそう言った
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「なんだコレ・・・」
一年生はパンツ一枚で横一列に並べられ、一人づつリコに体を見られていた
「キミ、ちょっと瞬発力弱いね。反復横とび50回ぐらいでしょ? バスケやるならもうチョイ欲しいな。
キミは体カタイ。風呂上りに柔軟して!
キミは――――」
と一人一々の特徴と欠点を述べていく
「マジ・・・!?合ってる・・・」
「どゆこと!?」
「てか体見ただけで・・・?」
どうやら本人達もわかっていたらしく、言い当てられて驚いていた
「彼女の親はスポーツトレーナーなんだよ。
データをとってトレーニングメニューを作る。毎日その仕事場で肉体とデータを視続けてる内についた特技――――――」
体格見れば彼女の目には《身体能力が全て数値で視える》
(まぁ、監督たる所以はそんだけじゃないけどな・・・)
と、そこでリコは次の人にいこうと顔を向け、固まった
「・・・なんだよ?」
つか寒みーんだけど・・・、と火神はなんでもないように言うが、リコはそんな言葉を聞く余裕が無かった
(~~~~なっ、何これ!? 全ての数値がズバ抜けてるっ!! こんなの高一男子の数値じゃない!!
しかものびしろが視えないなんて・・・
これはまさか・・・)
リコの視るステータスはパワー、スピード、柔軟性と三つにわかれ、その総合をLvとして表している。他の一年生は平均50超えでLv30が普通だが、火神の場合平均80超えでLvがつけられない、つまりまだ成長途中なのだ
(うっわ生で初めて見る――――――)
・・・天賦の才能っ!!
そんなことを思いながらリコは目を輝かせよだれを垂らして(女性としてあるまじき行為を・・・というか、本当に女性なのか?・・・うん、今のも目の前逸材に目を奪われていて聞いてないな)いたが、当の火神は別ことを考えていた
(ちっ、俺としたことがあの匂いに気をとられて名前しか聞けなかった・・・)
そう、火神は昨日出会った彼――――虹織太陽にどこの部活所属かを聞き忘れたのだ。おまけにクラスも聞き忘れていたので、各クラスを回ったのだが見つからず、朝から今日の部活が始まるまで上の空だったのだ
(つか、一年の全クラス回ったがどこにもいやしねぇ。もしかして上級生か?いやけど部活勧誘の場所にいたってことは一年だろうし、もしかして俺の見間違いか?けど・・・)
あいつなら俺を楽しませてくれるかもしんねぇ・・・
とリコと火神がそれぞれの考え事をしていると、日向から声がかかった
「監督! いつまでボーッとしてんだよ!」
「あ、ごめんっっ!
で、えっと・・・」
「全員視たっしょ、アイツでラスト」
「あっそう?・・・あれ?」
と、そこでリコは違和感を感じた
「黒子君てこの中にいる?」
「あ! そうだ、帝光中の・・・」
「え!? 帝光ってあの帝光!?」
黒子ー!黒子いるかー!?
と日向達は回りを見渡した
(あれー? あんな強豪にいたんなら視りゃすぐわかると思うんだけど・・・)
「今日は休みみたいね。いーよじゃあ練習始めよう!」
ともう一度日向達に呼びかける・・・が、
「あの・・・スミマセン、
黒子はボクです」
という声が目の前から聞こえてきた
不思議に思いリコは目の前をジィッ、と見ていると、いつの間にか一人の生徒がいた
「・・・、
・・・(汗)、 きゃぁぁあっ!?」
「うぉっ、どうした・・・ってうぉおっっ!?」
「いつからいたの!?」
「最初からいました」
「ウソォッ!?」
(目の前にいて気づかなかった!?・・・って今黒子って言った!? てゆーかカゲ薄っすっっ!!)
そう、さっきまで誰もいなかった場所にいつの間にか彼がいたのだ。リコは目の前にいながら黒子を認識できなかった(・・・・・・・・)のだ。
改めてその外見を見てみると、ガラスのように透き通る薄水色の髪と普通より白い肌、バスケをやるには似合わない170cmあるかないかの背も相まって、探そうとしなければわからない存在の薄さである。強豪の帝光にいたとは思えない姿である
「え、じゃあコイツが《キセキの世代》の!?」
「まさかレギュラーじゃ・・・」
「それはねーだろ。ねぇ、黒子君?」
日向は違うだろ?と聞くが・・・
「・・・? 試合には出てましたけど?」
「だよなー・・・うん?」
「え?・・・え!?」
『え"え"ぇ"ぇ"ーーー!?
』
と、まさかのYES
【し、信じらんねぇーーーー!!!】
「ちょっ、シャツ脱いで!!」
「え?」
とここでリコの痴女発言!!・・・ではなく、ステータスを視ようと黒子に促す
着ちゃったんですが・・・と言いながら黒子はまたシャツを脱いでいく。どうやらさっきの時も脱いで待っていたようだが、完全に認識されていなかったようだ。・・・何故だか自分は哀しくなってきた。
(・・・・・・ッ!?)
リコは自分の目で黒子のステータスを視て驚いた――――――
「ちょっと待って、じゃあ二人目は!?」
「・・・っ、あぁ二人目の方ね」
ともう一人の帝光中出身者のことを聞かれ、ハッと黒子についての考えから離れ、全員の方に振り返る
振り向いたリコの後ろでピクリと黒子が反応したが、誰も気づいていなかったようだ
「えぇっ!? まだ帝光中のやついたの!?」
「帝光中のオンパレードかよ・・・」
「で、そいつに関しては何か知ってそうだが・・・」
日向はリコの様子から理由を知っていると思い、問いかける
「あぁ、彼は少し用事があるそうだから休むって連絡来たわ」
「そっか・・・なぁ、そいつの名前は?」
と日向は名前だけでもと思い問いかける。もしかしたら《キセキの世代》の内の一人かもと考えていた。周りにいるやつらも同じようで、耳を此方に傾けて静かにしていた
「彼の名前は――――
《虹織 太陽》よ」
(――――ッ!?)
(おっ?)
「虹織・・・太陽?聞いたこと無いな」
と日向を含めほとんどのものが聞いたことの無い名前に首を傾げ、控えかベンチだろうと結論付けた
しかし残りの二人、黒子と火神はその名前を聞き、それぞれの反応を見せた
(昨日の話とその名前・・・やっぱり《彼》なのか? 虹織という名前は珍しいしけど、《彼》は向こうにいるはずだ。まさか帰って来ているのかな?――――)
(昨日のやつも確か虹織だったな。てことはあいつ俺と同じバスケ部入ったのか・・・
はっ、こりゃ運がいい。今度会った時は勝負してやる。どれくらいやるのか試してやるぜ。
さて、その前に――――)
「オイ、ちょっと聞きたいんだけど・・・。
帝光中とか、《キセキの》なんたらとか――――――」
黒子は彼がここにいることに対しての驚きと戸惑い、そして共にバスケができるかもしれないという少しの希望を持ち、
火神は彼がバスケ部に入部していた喜びと、そして戦えるという興奮を覚えながら
それぞれがこれからのことを思いながら行動していく
それぞれの再会は近い――――――
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さて、その頃の主人公、《虹織太陽》は・・・
「ぐがぁ~~っ、
くぅ~~。
くわぁ~~っ、
すぴ~~。」
「ガウゥゥ~ッ、
クゥゥゥ~。
クルゥゥ~ッ
ガルルゥ~」
・・・どうやらお休みのようだ
まぁ無理も無い。入学一日前にアフリカから戻って来て、次の日に入学しバスケ部入部届けを提出と、休む暇も無く動いていた。
なので時差ボケが治らず、さらに荷解きもあったので今日一日は休みを取ってかたずけ、ついさっき終わった所なのである。そこで限界が来たのか、私服のままベッドへダイブし着替えずに眠ってしまったようだ。その寝顔はまさに子供である。
しかし、気になるのは太陽の横で寝ている動物である。子供でも抱えられるような大きさで、犬のような、どちらかと言えば猫に近い・・・てかライオンじゃね・・ってあっこら、寝ぼけてるのか、それは骨っこじゃなく作者の手だ、ってぎやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!??
「カウゥゥ
( ̄Ф ̄)(ほっこり)」
チーーーーン (T口T)
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