黒子のバスケ −太陽のColor Creation− (縦横夢人)
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第1Q 始まりの出会い(前半)

季節は春

桜が咲き誇り、気温が暖かくなり始めると共に人によっては新たな生活の始まりとなる四月――――そう、特に学生にとっては・・・



「ここか~・・・」


ある校門の前で一人の青年・・・いや少年が目の前にある学校を見上げていた。その瞳にはこれからの学校生活に迷いなどなく、むしろ楽しいことしか考えていない子供・・のような純粋な瞳だった


「うーん! クロ(・・)もいるだろうし、とりあえず――――――」


“楽しく元気にレッツラゴー!!”


そういって近くの人だかりへの方へ爆走していった



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私立誠凜高等学校

そこでは今、2、3年生達が新入生を祝福すると共に自分達の戦力とするための活動――――「部活勧誘」を行っていた


「だぁ~っ、
進めーんっ!!、ラッセル車持って来い!」

「つか、さっきから10分で5mも動けね~」


その荒波のような勧誘に新入生と思われる二人の男子の内の一人が音を上げ、もう一人も涙を流しながら同意した


「・・・・」


とそこにある一人の男子が本を読みながら二人の後ろを歩いて来た

薄水色をさらに薄くしたような髪のショートヘアで、普通の人よりも白い肌、まさに普通という顔立ちをし、感情を見せない無表情をしている

二人の男子は彼に気づかず、また彼も気にせずにひょいと抜かしていく

その彼は勧誘の荒波の中をサーファーのようにすいすいと歩いていく

誰にも気づかれていない(・・・・・・・・)かのように


ふと、周りの音に耳を傾けると、ある話が噂されていた


「おい聞いたか!!部活動荒らしが出たって!!」

「あぁ、なんでも全ての部活動に参加しては記録を塗り替えていくやつだろ」

「あ、そいつうちにも来たぜ!ただ、どの部活の勧誘も蹴ったらしい。
もう決めてる部活があるとか・・・」

「マジでっ!! くそっ、うちに誘おうと思ったのに」



「?」


彼はその話を聞き、ある一人の男子を思い描いた


(部活荒らし・・・、記録の塗り替え・・・、こんなに目立つことをするなんて。・・・まるで《彼》みたいだ)


と考え、フッとその思いを一笑した


(まさか、《彼》がここにいるわけがない。今は向こうで生活しているはずだ)


ふと《彼》について考えていると、昔を思い出した。
《彼》を中心に皆が、自分が笑いあっていた
あの頃を――――

とそこで考えをやめた
あの頃は良くも悪くも(・・・・・・)あった時だ。思い出したいが思い出したくない

そんな相反する二つの思いを心にしまい、彼は本を開いて歩き出す



その心の小さな片隅に、彼を照らす《太陽》のような一つの希望をいだいて
――――




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