京都大大学院薬学研究科の物品納入をめぐる汚職事件で、元教授・辻本豪三容疑者(59)=収賄容疑で逮捕=が、自らが世話人となって主催した国際シンポジウムの経費を水増ししていた疑いがあることが、関係者の話でわかった。
シンポジウムの開催費用は京大関係の財団が助成。東京地検特捜部は助成金をだまし取ったとする詐欺の疑いもあるとみて、この財団に資料の提出を求めるなど捜査を進めている模様だ。
元教授が主催したのは、昨年4月1〜2日に京大で開かれた「第6回国際受容体・シグナリング・薬物作用シンポジウム」。開催資金は「京都大学教育研究振興財団」などからの助成でまかなわれた。