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がれき処理工程表 新たに公表8月7日 11時35分
東日本大震災で発生したがれきについて、環境省は、推計量や処理計画を見直した工程表を公表し、がれきの量が東北3県の沿岸部だけで、これまでを大幅に上回る2765万トンに上ることを明らかにするとともに、岩手県と宮城県については来年3月末までに全体の53%の処理を終えるとする中間目標を新たに設けて処理を急ぐ方針です。
工程表は、7日に開かれた関係閣僚会議で了承されたもので、震災によるがれきの推計量は13の道と県で3120万トンに上ったとしています。
このうち宮城、岩手、福島の沿岸部では、これまで1880万トンとされていましたが、津波で打ち上げられた土砂が大幅に増えたため、2765万トンに増加したということです。
また、処理計画も見直され、このうち岩手県では可燃物についてはほかの自治体で受け入れる広域処理の見通しが立ち、不燃物も県内での再利用を目指すとしています。
一方、宮城県では木くずや不燃物の広域処理が依然として課題となっています。
こうした結果、再来年の3月末までに処理を終えるとしている東北3県の沿岸部のがれきのうち、先月末時点で処理が終わったのは全体の16%で、環境省は、岩手と宮城のがれきについては来年3月末までに53%の処理を終えるとする中間目標を新たに設けました。
これについて細野環境大臣は「着実に前進しているという手応えはあるが、まだ不燃物の処理先の確保などの課題があり、克服すべく努力していきたい。中間目標は達成しなければ意味がないので、絶対、達成したい」と述べました。
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