バナナ:果物消費量、日本一 秘密探る

2012年08月07日

緑色の状態で輸入されたバナナ(右)は、室で熟成され鮮やかな黄色いバナナ(左)へと変化する。ハンドの状態の大きなバナナは今でも一部地方で人気があるという=東京都大田区で
緑色の状態で輸入されたバナナ(右)は、室で熟成され鮮やかな黄色いバナナ(左)へと変化する。ハンドの状態の大きなバナナは今でも一部地方で人気があるという=東京都大田区で

 出荷時から約14度で「冬眠状態」に保たれたバナナは、倉庫4、5階にある加工場へ。加工場には「室(むろ)」と呼ばれる密閉室があり、ここに運ばれたバナナは植物ホルモンであるエチレンを含む空気を注入され、気温22度で追熟される。仕上がるまでには4〜6日かかるという。

 かつては1箱13キロのバナナ箱を手作業で並べ、扇風機でガスを循環させていたが、約20年前にファンで空気を強制循環させる「差圧(さあつ)式」と呼ばれる加工法が導入され、均一に色づけできるようになった。

 だが、工場長の高山雅之さん(49)は「バナナは産地の環境でデンプンの量や水分が変わる。人の経験と勘も欠かせません」と力説。チキータの高級ブランド「プレシャス」はクリーミーな味が特徴で、フィリピン人従業員も「現地より、日本で食べるバナナの方がずっとおいしい」と太鼓判を押す。

     ◇

 加工場を歩くと、15本以上の実からなる「ハンド」と呼ばれる大きな房が目に留まった。バナナ一筋40年の同社顧問、安田修司さん(62)は「25年ぐらい前まではスーパーの開店セールといえばハンド。1日に1500房は売れたよ」と懐かしそうだ。

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