【動画】アーチェリー3選手が会見=永田工撮影 |
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ロンドン五輪のアーチェリー女子団体で、日本に同種目初の銅メダルをもたらした蟹江美貴(23)、早川漣(24)、川中香緒里(21)の3選手が3日、ロンドン市内で記者会見した。「小中学生にもアーチェリーの普及を」と抱負を語った。
3位決定戦のロシア戦では、最後の1射で10点を出した早川選手。「最後の人の役目は10点に入れて相手を待つこと。準決勝の韓国戦でも調子が良くなかったので、『ここで挽回(ばんかい)しなければ』と大事に打ちました」と振り返った。蟹江選手は「制した瞬間、『勝った?』という気持ちで、のみ込めていなかった」。
試合では「笑って帰れるように」と、昨年の五輪最終予選のときに、蟹江選手の母親がつくったカエルのマスコットを3人とも身につけて臨んだ。その通りの結果に、蟹江選手は「ロンドンを楽しもうと思ってきて、それができたので本当によかった」とはにかんだ。
銅メダルが決まった直後、川中選手は会場に来ていた父親や恩師から「よかったね」「おめでとう」とねぎらいの言葉を受けた。
早川選手は北京五輪代表だった姉の浪さんから「最後の10点、カッコよかったよ」というメールが届いたという。
競技を終え、ロンドンでは建物や町並みを見て歩きたいという川中選手。「五輪をめざして練習ばかりしてきた」という蟹江選手は好きなミュージカルに足を運びたいと話したが、「ロンドンで?」と尋ねられると「英語が分からないので、日本に帰ってから」。
身長179センチの早川選手は「ロンドンのベッドは少し狭い」と苦笑い。「早く自分のベッドで寝たい」と話した。
アーチェリーでは初のメダルをもたらしたが、競技環境は厳しい。早川選手は「川中さんはアーチェリーを始めてまだ6年。優勝した韓国では15〜16年はやっている選手が多い。そんな中でよく戦えた」と指摘。「これからは小中学生も引っ張って、4年後、8年後には、今の子どもたちが五輪で活躍できるようにしたい」と話した。
3人は7月29日の団体戦でメダルを獲得した。個人戦に出場した早川、蟹江両選手も2日で全競技を終えた。(永田工)
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