コーヒー入り炭酸:ゼロカロリーブーム追い風に28年ぶりリバイバル
2012年08月07日
コーヒーに炭酸が入った飲料として話題の新商品「エスプレッソーダ」(7月31日発売)。メーカーのサントリー食品インターナショナルによるとコーヒー入り炭酸飲料は28年前にも発売しており、他社からも「スパークリングカフェ」「カフェ・ラ・シャワー」などのネーミングで世に送り出されたが、いずれも短命に終わっている。だが、今回のリバイバルの背景にはゼロカロリーブームがあるという。「『エスプレッソーダ』という新ジャンルを作りたかった」と話す担当者に、同商品の特徴や開発秘話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
「エスプレッソーダ」は、「“スカッとコク深い”働く大人の新・スパークリングブレイク」をブランドコンセプトにした、20〜30代の働く大人向けの炭酸飲料。330mlのペットボトルを開けると、コーヒーの香りを強く感じることができ、さらに「高炭酸」ということから、炭酸が長持ちするように感じられる。これまでの炭酸飲料では実現が難しかったエスプレッソのようなコクや苦みと、炭酸の刺激を両立したことが大きな特徴だ。
開発の背景について、同社食品事業部の吉雄敬子さんは、「ゼロカロリーブームが到来し、炭酸カテゴリー総市場は伸び、30代以上の大人の飲用が増加。一方で、『本当は炭酸を好きで飲んでみたいけど飲んでいない』というお客様もいるので、そういった方々が飲めるようなものを作りたかった」と話す。また、炭酸飲料への流入構造を見ると、ゼロカロリーブーム以前(03〜04年)は、果汁・乳性などの有糖飲料購入者からの流入が中心だったが、09〜10年では無糖茶、コーヒーなどの嗜好(しこう)飲料購入者から流入することが増加。そういった背景から、嗜好度が高い炭酸(コーヒー炭酸)の開発に至ったという。