ソロデビュー35年を迎える舘ひろし(62)が、没後25年になる石原裕次郎の名曲をカバーしたアルバム「HIROSHI TACHI sings YUJIRO」を来月発売することを発表、7日都内で報道陣にお披露目された。
「嵐を呼ぶ男」「銀座の恋の物語」「狂った果実」などカバーした10曲はいずれも裕次郎さんを代表する名曲で、収録曲の総売上枚数は推定1600万枚。2年前にCMで実現したカバーをちゃんとした形にすることができ「私ごときがカバーやってと思いますが、25年の節目に作ることが出来てうれしい」と感想を語った。
「嵐を呼ぶ男」では、曲間の「この野郎、かかって来い、最初はジャブだ…」といった裕次郎さんのセリフを当時の音源から流用し、時空を超え『共演』している。「せっかくだからセリフは声にしたらと実現しましたが、石原さんと会話した気がします。テンポが違い難しいと思ったけど、うまくいきました」。カバーしたことで、「(裕次郎さんの歌い方は)作曲家が作った音色と違うところがあって、勝手に作曲している所がある」に気づいたといい、「歌う、表現するところ、勉強させられました。改めてうまいと思いました。(場所によって力を)抜くことで雰囲気が出る。ささやくように歌ってみたけど全然駄目で、ぼくは張り目に歌ってます。石原さんが聴いたら、お前下手だなと言うと思いますよ。自分の力のなさにうちひしがれています」などと明かした。
7月17日の命日にはアルバム発売を墓前に報告した舘は、渡哲也(70)にも「楽しみ」とエールをもらったといい、「僭越という気がするんですけど」といいながらも「石原さんの曲を少し今っぽく、大人っぽくしたところを聴いてほしいですね」とPR、紅白出場は「あがり症なので、勘弁してください。狙ってません」と笑顔で否定した。
「HIROSHI TACHI sings YUJIRO」は、舘ひろしの作詞作曲による未発表曲「甘い生活」も収録し9月26日発売予定。
[2012/8/7-13:47 スポーツ報知]