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「あべのハルカス」で健診OKへ…大阪市大病院

 大阪市立大病院(同市阿倍野区)は、2014年春に完成する超高層ビル「あべのハルカス」(地上60階建て)内に、健診を中心に行う先端予防医療センター(仮称)を開設する方針を決めた。異常が見つかれば、近くの同病院で診察、治療を行うなど、病気の「早期発見・治療」の体制を整える。

 大阪市大病院では現在、健診を行っていない。新設にあたり、同種の施設がない大阪市南部で、近鉄・大阪阿部野橋駅に直結しているビル内という利便性の高い地を選んだ。会社員らの需要も見込み、早朝や週末の開業も検討している。

 構想では、あべのハルカスのフロアの一角約1500平方メートルで、1日約120人(人間ドック80人、生活習慣病40人)を受け入れる。医師や看護師ら約40人を配置し、CT(コンピューター断層撮影法)やMRI(磁気共鳴画像)といった診断装置のほか、乳がん検査のためのマンモグラフィ装置などを備える。初年度の経費を含む事業費は約7億5000万円の見込み。

 患者に異常が見つかった場合は徒歩5分程の同病院に引き継ぐほか、医学部に設置する「先端医療研究機関」(仮称)で両施設のデータをもとに、新たな治療法や診断法の研究も行う。

 川上悟・同病院事務部長は「生活習慣病やがん、婦人病などを早期に発見して対処する予防医療で、増大する医療費の抑制にも貢献したい」と話している。

2012年7月23日  読売新聞)
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