中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

地井武男さん「お別れの会」 田中邦衛「ちい兄会いたいよ〜」

2012年8月7日 紙面から

故人との思い出を語る水谷豊(五十嵐文人撮影)

写真

 心不全のため6月29日に70歳で亡くなった俳優地井武男さんの「お別れの会」が6日、東京の青山葬儀所で行われ、俳優の田中邦衛(79)や渡哲也(70)ら約800人が参列した。

 祭壇には地井さんが好きだった黄色のヒマワリなど2万本以上の草花と、「ちい散歩」の収録時、東京・新宿御苑で満開の桜をバックにほほ笑む遺影が飾られた。

 ドラマ「北の国から」で共演した田中は吉岡秀隆(41)に付き添われて祭壇の前に立ち、別れの言葉を朗読。「昨年秋にはわが家に来てくれたり、たくさんの贈り物をくれた。あれはお別れに来たのか? 3カ月前には電話や手紙もくれた。ちい兄(にい)ごめん。会いたいよ〜。会いたいよ〜」と絶叫し、参列者の涙を誘った。

 会場には同ドラマで共演した岩城滉一(61)、いしだあゆみ(64)、中嶋朋子(41)、演出を手がけた杉田成道氏らも顔をそろえた。岩城は「おれはあんまり芸能界に友人がいませんが、ちい兄は本当にオレの兄貴です」。いしだは「撮影現場で重い照明を担いだりして、よくスタッフと間違えられていた」と語り、杉田氏も「ムードメーカーでしたね」と当時を振り返った。

 ドラマ「刑事貴族」で共演した水谷豊(60)は「地井先輩とは70年の人生の中で40年お付き合いさせていただいた。最後に入院していた時、強く抱きしめられ、耳元で『ありがとう、豊ちゃん』と。その時のぬくもりと、かすれた声と、その表情は僕の宝物です。見事な人生だったと思います」と話した。

◆日本テレビ系「太陽にほえろ!」で共演した渡辺徹(51)

 ただ、ただ悲しい。まだ亡くなった実感がありません。人生の指針でした。大先輩としていつも同じ目線で、ニコニコと接して大切なことを教えてくれました。地井さんは俺たちの宝物、俺は一生宝物を手放しません。

◆ドラマなどで共演した研ナオコ(59)

 言葉がありません。地井さんは人の面倒ばかり見て、そのまま逝っちゃった。別れの言葉は言えません。でも、地井さんの分まで、1分でも1秒でも長生きしたいと思います。どうか見守ってください。

◆俳優座で同期だった林隆三(68)

 早すぎる。頑張り屋で努力家だった。みんなに愛され、立派だった。今ごろは天国で、俳優座出身の原田芳雄や太地喜和子たちと劇団でも作って、芝居を始めてるんじゃないですか。

◆主な参列者

 田中邦衛、渡哲也、青木功、研ナオコ、渡辺徹、岩城滉一、萬田久子、水谷豊、石坂浩二、林隆三、舘ひろし、宍戸錠、いしだあゆみ、野際陽子、志村けん、吉岡秀隆、竜雷太、加山雄三、栗原小巻、音無美紀子、峰竜太、中嶋朋子、市毛良枝、柴俊夫、池上季実子ほか (順不同、敬称略)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ