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三菱電機の研究開発 研究開発の基本方針や注目の研究・技術、国内外の研究所を紹介します。 詳しくはこちらへ(新しいウインドウが開きます)

研究者の素顔 三上 崇志 2005年入社 情報学研究科 複雑系科学専攻 音声・言語処理技術部

ある1日の過ごし方

9:30 出社 PCを起動しつつペットボトルのお茶を買いに行く。
後でぬるくなってから飲む。お腹を冷やさない男。
10:00 世界の動向調査1 ニュースや情報サイトで世界の技術動向を調査する。
情報収集も研究者には大事な仕事。
10:10 論文調査 雑音除去に関連する論文や研究会報告を読む。英語より日本語の文献が好き。
12:00 昼食 昼食後に毎日グミを食べる。いずれグミ評論家として活躍したい。
13:00 実験 作成した雑音抑圧プログラムを動かしてみる。大体はうまくいかない。
15:00 世界の動向調査2 ニュースや情報サイトで世界の技術動向を調査する。
常に最新の情報に触れていたい。
15:15 デスクワーク 実験結果をまとめたり、書類を作ったりする。
その後は実験だったり論文調査だったり色々。
21:00 退社 そろそろ帰宅して、今日もゲームします。

仕事のこと

現在、担当している仕事

私の所属する部では、音声認識や音響処理、文字・画像認識等に関する研究・開発を行っています。
現在私は、カーナビゲーションシステムの1つの機能である、自動車内でのハンズフリー通話機能の開発に携わっています。ハンズフリー通話機能により運転中でも電話で会話を行えるわけですが、マイクとスピーカーを通しての通話では、通話相手の声や自車の走行音がマイクに拾われてしまいます。私のメインタスクはこれらのノイズを取り除くことで、主に走行音ノイズの抑圧方式を研究することです。
また、一方ではカーナビゲーションの音声案内の開発にも参画しています。地図を見なくても目的地に辿りつけるような分かりやすい案内を目指し、このシチュエーションならどう案内するべきか、ドライバーにここを曲がってもらうためにはどうナビゲートすればいいか、ということを考えています。

印象に残っている仕事

「形になった」という意味で、「入力サジェスト技術」の開発が印象に残っています。いわゆるテキスト入力中の単語補完技術ですが、リソースの乏しい組込み機器(表示端末やカーナビゲーション等)でこれを行うためにはいくつかの問題があり、主なものは「メモリが少ないこと」、「処理速度が遅いこと」です。大量の単語から入力文字に前方一致する単語を検索するには多くのメモリが必要だし、入力補完という目的のためには高速に処理しなくてはならないのです。それらを如何にして克服するかをチームのメンバーと相談し、アイデアをもらい、最終的にライブラリを作成することができました。その後、私自身はその開発から離れてしまいましたが、私が作ったライブラリを他のメンバーが製品適用にまで昇華してくれ、形として残りました。・・・なかなか感慨深いです。

画像:研究イメージ

三菱電機のこと

入社を決めた理由

電機メーカーでありながら、テキストマイニングや構文解析等、自然言語処理の研究も手がけていて、テキストマイニングソフトウェアやカーナビゲーションの音声認識としてアウトプットしているところですね。もともとテキスト文の意味解析に興味があったため、人の役に立つ自然言語処理研究を行いたいと思ったのが大きいです。
そして何と言っても「人との出会い」!研究室の先生の同級生という方が研究室を訪ねて来たことがあったのですが、その人は、当時私が興味のあった研究テーマに近いことを企業で手がけていました。ちょうど自身が就職活動を控えていたこともあって、自然と話をさせてもらうようになったのですが、その人から「うちで働かない?」と声を掛けてもらえたのです。その会社こそが三菱電機でした。だからと言ってもちろん採用に有利になることはありませんが、尊敬する先生の友人が、自分と一緒に働きたいと思ってくれたことが本当に嬉しかったのをよく覚えています。そしてその人は、私が三菱電機に入社して最初の課長になった人でもあるのですが、まさに自分の運命を変えた出会いでもありましたね。

三菱電機の強み

人工衛星等、国レベルの大きな事業に多く関わっていることが特徴ですね。実際、私も入社してからその予想以上の多さに驚きました。当然そこでは、非常に高いレベルの技術が研究・開発されています。しかし一方で、一般の家電製品に対しても高い技術を惜しみなく駆使しています。例えば液晶テレビのスピーカー。省スペースのスピーカーでどこまで臨場感のある音を出せるか、理論と実験を繰り返して技術にこだわって作っているんです。DIATONEファンの方にとっては、それが搭載された液晶テレビやカーオーディオなんて垂涎ものかと。高い技術によってユーザー評価を得ようとする、意外にも(?)ハードボイルドな会社だと思っています。

画像:三上 崇志

画像:三上 崇志

研究職を志望した理由

自分が作ったものが製品となって世の中に出ていく。そして役立ててもらえる。月並みですがそういう部分です。製品のスペシャリストではなく、技術のスペシャリスト=研究者としてそれを実現したいと思いました。
大学でひたすら研究に没頭するというのも好きですが、研究なら大学でなくともできると判断しました。

情報技術総合研究所のこと

研究に関しては、あまり会社からこと細かく言われませんね。もちろん方針等は上司と相談して決めますが、具体的な内容は自分の裁量に任せてくれる部分も多分にあります。
研究以外のことだと、寮に限ります。寮生活は楽しいです。追い出さないでください!(切実)

メッセージ

どちらかと言うと物静かな人が多い職場ですので、個人的にははっちゃけた人に入ってもらえると面白いなあと思います。就職活動中にはっちゃけるのは難しいかと思いますが、あまり気負わないで素の自分で活動して欲しいですね。そういう自分を採用してくれる会社の方が、ストレスなく社会人生活を送れると思います。私など、面接でゲームの話をしていたおかげで、今でもゲーム三昧です(笑)。

画像:三上 崇志