東電:テレビ会議ビデオ公開 泥縄での事故対応映す
毎日新聞 2012年08月06日 21時06分(最終更新 08月07日 03時50分)
6日に東京電力が公表した東日本大震災直後の社内テレビ会議映像。首相官邸と足並みをそろえないまま泥縄で第1原発事故の対応に臨み、事態を悪化させていった状況をビジュアルに映し出した(肩書はいずれも当時)。
「まあ、とにかくよく怒るんだよね。説明すると『どういう根拠なんだ! それで何かあっても大丈夫だと言えるのか』と、散々ぎゃあぎゃあ言うわけですよ」(昨年3月12日午後11時ごろ)。音声付き映像は、官邸との連絡役、武黒一郎フェローの菅直人首相に対する愚痴から始まる。官邸と東電のそごが、事故直後から生まれていたことが裏付けられた。
映像は、放射線量が上昇し続ける中、ぎりぎりの対応を迫られる吉田昌郎所長の苦悩も映し出した。