ふくしま復興ホタルプロジェクト

  • いわき湯本ホタルフェスティバル

ホタルプロジェクト委員会より

皆様への御礼と内部調査結果


このたびの「ホタルの夕べ」開催につきましては、各方面の皆様に多大なご協力をいただきました。
こころより御礼申し上げます。
また、本プロジェクト終了後、7月23日夜あたりから、ふくしま復興ホタルプロジェクト委員会をはじめとして、関係者に数多くのご意見、ご指摘等が寄せられております。様々な方面の皆様にご迷惑をおかけしたことをまずお詫び申し上げます。ここでこの間の経緯について調査し、現在までに判明した事実を取り急ぎ申し述べます。

7月23日(月曜) 
アクアマリンふくしまの職員、富原聖一氏が書かれているブログ「アクアマリンふくしまの復興日記」を閉鎖すると発表。日記には、最近、ブログの記事に対する圧力がかかっており、「現場の人間が本当に伝えたいことまで消去させられるのは我慢できない」。復興日記を「これ以上汚されたくないと考えこのブログを終了する」と書かれ、さらに翌朝提出すべく用意された退職願の写真が掲載される。そして、その圧力はふくしま復興ホタルプロジェクトからのものであると連想される文章と写真(抗議文)が掲載される。

翌24日(火曜)からホタルプロジェクト委員会に、読者から様々なご意見が寄せられる事になった。ご意見のほとんどは「ホタルプロジェクトの関係者が富原氏に圧力をかけてブログを閉鎖させ、さらに辞職に追い込んだことは許せない」という抗議であった。
プロジェクト委員会は驚き、本当に富原氏に圧力をかけた者がいるのか、我々のせいでブログを閉鎖し、さらには辞職にまで追い込むことになったのか等々を議論した。そこで確認されたことは、
1)本委員会が委員長名でアクアマリンふくしまに抗議したのは、ブログの内容ではなく(ブログの存在を皆知らなかった)、「いわき民報」(6月21日)の記事に対する抗議であったこと、それは同時にブログに掲載された抗議文以前に我々が提出した「質問状並びに抗議文」(未公開)への回答に対する抗議であったこと。
2)もし本当に富原氏あるいはアクアマリンふくしまに圧力をかけた者が内部にいたなら、当然許されないことであり、事実関係を十分精査すること。
以上であった。
そこから委員会メンバーはさまざまな関係者に調査を開始。

7月31日(火曜)夕刻までに「本プロジェクト関係者の中に、富原氏あるいはアクアマリンふくしまに圧力をかけ、ブログを閉鎖させようとした者はいなかった」と結論づけた。

8月1日(水曜)
富原氏が最後の「アクアマリンふくしまの復興日記」の中で、
「…予定通り、本日で終了し非公開にさせて頂きます。…この件(注:ブログ閉鎖の件)は実は、先の記事(注:7月23日の記事)を書く前には決定されていました」
と述べられた。

以上が、現在までに判明した事実でありますが、今後もいただいたご意見ご質問に対し、真摯にお応えしてまいります。本来ならばすぐにお応えせねばならないのですが、委員会のメンバーはいまだ復旧復興ならない地元で、働きながらボランティアで対応しております。皆様に不行き届きも生じましょうがお許し下さい。

ほたるの夕べ

ホタルフェスティバル2012の模様がマスコミに取り上げられました。

イベント/ニュースEvent / News

阿部宣男先生の新刊「ホタルよ、福島にふたたび」が出版されました。

「放流式」の模様がマスコミに取り上げられました。

6月4日(月)湯本の子どもたちが参加して、放流式が行われました。

4日10時30分から、湯本第一小学校の子どもたち108名が参加して、ゲンジボタル300匹、ヘイケボタル400匹、エサになるカワニナを放流しました。今から23年前、板橋区ホタル生態環境館の阿部館長がご母堂の故郷、双葉郡大熊町の熊川で採取したホタルの卵が世代交代を繰り返した子孫が、このたびのホタルの幼虫です...

6月3日(日)阿部先生のチームが「さはこの水辺」で施工完了。

3日11時から、板橋区ホタル生態環境館阿部館長率いる9名のチームがさはこの水辺で作業開始。これまでに全国109か所のホタル再生事業を手掛けて来たプロ集団だけあって、夕方には手際良く施工が完了しました。昨年発生した4・11の直下型地震でひびが入った岩の割れ目から、きれいな清水が湧きだしており、阿部先生も「水質は抜群。線量もさほど高くなく、ホタルさんの生育環境にはもってこいだ」と太鼓判を押してくださいました。前日2日にはホタルプロジェクト委員会の佐藤委員長らが翌日の施工のために、終日調節池の大掃除をしてくださったので、工事はスムーズに行われました。

いわき湯本川「6月4日、いわき市湯本川「さはこの水辺」(調節池)で、
ホタルを生育するための放流式を行います

2012年6月4日(月曜日)10時30分から、いわき市湯本川の調節池(ちょうせつち)、愛称「さはこの水辺」で、ホタルの幼虫とかわになの放流式を行います。
放流式に参加するのは、湯本第一小学校の子どもたち108名。当日は、今回のホタルプロジェクトをご指導頂いている東京都板橋区ホタル生態環境館・阿部宣男(あべのりお) 館長が、子どもたちに楽しいホタルの話しもして下さいます。

阿部先生は知る人ぞ知る「ホタルのカリスマ」。これまでにいくつものホタル再生に関する特許を持っておられ、伊勢神宮の五十鈴川や鎌倉の鶴岡八幡宮など全国109カ所でホタルが住める環境の再生を行っておられます。そして阿部先生のお母様の実家が大熊町で、板橋区のホタルは大熊町の熊川の子孫だとのこと。
浜通りのホタルのDNAなのです。

今回のプロジェクトリーダーである佐藤政雄さん(湯本商店連合会会長)のお話し。 「もともと調節池は様々な昆虫、魚、鳥の宝庫で、さはこの水辺という名前がぴったり なんです。今回の地震と放射能でこれから湯本温泉はどうなるのかと心配でしたが、今回のホタルプロジェクトの話しは、夢もあるしほんとうにありがたい。
これを好機として新しい湯本の町作りに向かって進みたいと思います。大先輩達の湯本への思い、調節池への思いを忘れずに、町の皆さんと第一歩を踏み出したい」。

また前日6月3日(日曜日)、阿部先生のチームがホタルが住める環境作りのための施工を行います。
テレビの撮影なども来るようで、当地もだんだん盛り上がって来ました。

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