五輪史上最多の18個の金メダルを獲得した競泳男子のマイケル・フェルプス(27)=米国=が4日、競泳終了後の記者会見で、現役引退を発表した。「30歳まで泳ぎたくないと決めていた。やりたいことはすべてやった」と話した。
現役最後のレースとなったこの日、男子400メートルメドレーリレーに出場。米国の第3泳者(バタフライ)として金メダルを獲得し、有終の美を飾った。
15歳で2000年シドニー五輪に出場。04年アテネ五輪で6冠、08年北京五輪で8冠、ロンドンで4冠を達成した。すでに史上最多のメダル総数は、今大会の6個を含め22個(金18、銀2、銅2)となった。
フェルプスは「自分のキャリアを、自分の思うように終わらせた。僕の引退について、誰がなんと言おうと気にしない。トップのまま、去ろうと思う」と、穏やかな表情で語った。(由利英明)