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【月刊正論】お粗末!ニコン「慰安婦」写真展騒動を嗤う
2012.8.6 03:00
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質疑で、白人記者から「何故このテーマを選んだのか?」と質問されると、安氏は「1996年に初めて慰安婦に会って心を動かされ、何度も彼女達のところに通ううちに写真を撮るようになった」とした。「こんなに物議をかもしているのに何故続けるのか?」という質問には、「表現の自由を守るため一芸術家として戦う。『従軍慰安婦』問題は日本でタブー視されているのでそれらを風化させないよう活動している」と答えた。
多分、これが彼の本音なのだろう。つまり写真家ではなく活動家なのだ。安氏は、ソウルの日本大使館前に慰安婦像を設置した「韓国挺身隊問題対策協議会」の連携団体で、慰安婦博物館の建設に協力した「韓国挺身隊研究所」で活動している。
私も手をあげ質問した。「慰安婦達が日本軍によって強制連行されたという証拠は、いまだに韓国政府からですら提出されていない。彼女達は当時公認されていた売春婦ではないのか?」。安氏は「慰安婦は戦争の前線などに工場で働くなどと騙されて送られた。実際に現地に連行されたら日本兵の性奴隷の脅迫から逃れることはできなかった。証拠がないから、彼女達が慰安婦の契約書を持っていなかったからといって慰安婦でないと断定することはできない。彼女達はサラリーももらっていなかったのだから」。
この回答に、別の日本人記者が噛みついた。「ここに、彼女達が高い賃金を貰っていた資料や、韓国人の名で女性を集めた広告などがあります。こういった資料があっても強制連行だと言い切れますか?」。この記者は資料を外国人記者たちに見せて説明しようとしたが、一部の記者達から「黙れ!」と何度もヤジが飛んだ。これも「表現の自由」の弾圧だと思えたが、誰も文句を言わない。しかも安氏は「私は学者ではなく写真家です」と逃げた。
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