第四十五話 VFMW-MSX104『フェンロン・ガンダム』、VFMW-MSX105『ネプチューン・ガンダム』
インダストリアル・アイランド 第四エリア 機動兵器開発研究所
作者
「さて、っと…プルートにアルテミスが完成したからな…早くこいつを完成させなければならないな」
??
「全くだよ、作者殿!早く完成させて下さいよ!」
作者ともう一人、小柄な体格とツインテールがトレンドマークの少女、名前は凰風鈴少佐である。彼女はこの第13独立機動艦隊では珍しい中国系であり、勝ち気な性格の少女である。
ちなみに彼女は自分の愛機であるVFMW-009『ドラグーン・ファントム』で重巡利根先生主催の艦隊演習に参加し、航空機16機、(重巡利根先生の方の)機動兵器17機、自爆機7機、艦艇2隻を撃沈・撃墜判定を下した格闘戦系統の機動兵器を使うエースパイロットである。
そのためか、彼女には今二人の目の前に鎮座している機動兵器…VFMW-MSX104『フェンロン・ガンダム』の急速な受け回しを行うために、急ピッチで調整が行われているのだ。
VFMW-MSX104『フェンロン・ガンダム』
全高 18.74メートル
重量 44.4トン
出力 4750kw
推力 25000kg×4(大型バックパックノズル)
20000kg×8(中型バックバックノズル)
20000kg×12(ウイングノズル)
12500kg×4(腰部ノズル)
16500kg×2(腕部ノズル)
17500kg×8(脚部ノズル)
12500kg×4(足底部左右2基ずつ)
773000kg(総推力)
センサー範囲 40000メートル
武装 頭部76.2mm自動対空バルカン砲塔システム『イーゲルシュテルン』4門
口部127mm短距離高出力エネルギー砲『ヴィント・ホーゼ』1門
肩部ビームブーメラン『マイダス・メッサー』2基
腕部220mmビームキャノン砲兼シザークローアーム『フォイヤー・ドラッヘ』2基
腕部155mm高出力ショックアンカークラッシャー『パラリューゼ・ドルン』2基
背部22.25メートル超大型ビームソード『エクスカリバー』2丁
腹部580mm複列位相エネルギーキャノン砲『ツェルベルスⅡ』1門
腰部630mmバックパック兼用レールガン『シュペール・ヴァリアブル・キャノン』2門
脚部ビームブレイド『ファング・アルム』2基
155mm大型ビームライフル『シュペール・オルクス・ガイスト』2丁
203mm大型ビームサーベル『シュペール・リヒト・デーゲン』4丁
ウイング外装型420mm大型空中飛行ビームカノン砲塔『ヴァルキュリア』12基
説明
第13独立機動艦隊の新型機動兵器。機体番号を見ての通り、ミレニアムシリーズの1機であり、専用パイロットとなる凰風鈴少佐の適正である格闘戦及びに近距離の戦闘に特化した設計が成されている。
ベースからの変更点はまず、両腕に装着されている220mmビームキャノン砲兼シザークローアーム『フォイヤー・ドラッヘ』(意味はドイツ語でフォイヤーは『火』、ドラッヘは『龍』つまり『火龍』)とVFMW-MSX103『アルテミス・ガンダム』に搭載されていた背部22.25メートル超大型ビームソード『エクスカリバー』を2丁に増設した事にある。
『フォイヤー・ドラッヘ』は両腕の横に配置され、クローアーム内部のアームを伸長させる事でリーチを倍加させ、相手の予測を超えた間合いからの奇襲を可能とする兵装で、使い方によっては多彩な戦術パターンの展開を可能とする。
さらに、この機体は最初の3機種に比べて一番パワーがあり、両手に『エクスカリバー』を持って振り回す事が可能(『アルテミス・ガンダム』は一応可能)であり、並の機動兵器なら3機纏めて一刀両断が出来る。
機体の名前にある『フェンロン』とは中国語で『風龍』を意味しており、本来の名称はオリュンポス十二神の一柱にして旅人、泥棒、商業、羊飼いの守護神(能弁、体育技能、眠り、夢の神とも言われる)であり、神々の伝令役を務める『ヘルメース』になるまずだったが、凰少佐の強い要望でこの名前になった。 機体のカラーは青緑色を中心に、赤色、黄色、白色等が含まれている。
作者
「はぁ~っ。まぁまぁ、待ってくれよ凰少佐。調整に時間が掛かるんだ。それに隣の強襲戦闘用機動兵器VFMW-MSX105『ネプチューン・ガンダム』にも時間が掛かっているんだよ」
凰
「もう~っ!同時に調整なんかやるからこんなことになったんでしょ!!」
凰少佐の無茶な要求に作者はため息一つついてから事情を話す作者に、凰少佐は機体の調整を同時にするからこんな事になったのだと反論した。
??
「そんな事を言うでは無いぞ凰少佐」
凰少佐の愚痴に反論したのが銀髪のショートヘアーに灼眼の少女、名前はクラリッサ・ボーデヴィヒ少佐である。凰少佐同様、第13独立機動艦隊では珍しいドイツ系の少女である。
凰
「何さクラリッサ。あんたの新しい機体の調整のせいで私の機体の調整が終わらないんですけど」
クラリッサ
「はぁ~っ…物凄い酷い責任転嫁ですね凰少佐」
凰
「ふん!艦隊演習で私よりも多く撃墜判定を下したからって調子に乗ってさ」
ちなみにクラリッサ少佐の艦隊演習での戦果はVFMW-012『セイバー・ファントム』で参加して航空機18機、機動兵器11機、自爆機17機、艦艇3隻と凰少佐よりも多くを撃墜・撃沈判定を下したと言う事であるため、凰少佐はクラリッサ少佐に対して嫉妬に近い感情を持っているのだ。
クラリッサ
「まっ、そんな小娘はほおっておいて…作者殿、私の『ネプチューン』はどうなっていますか?」
作者
「(ほおっていいのか?)あぁ、凰少佐の『フェンロン』と同時進行で調整が行われているが…後、一週間もあれば就役は確実だな」
VFMW-MSX105『ネプチューン・ガンダム』
全高 17.75メートル
重量 45.2トン
出力 4750kw
推力 25000kg×4(大型バックパックノズル)
20000kg×8(中型バックバックノズル)
20000kg×8(ウイングノズル)
20000kg×8(強襲用ノズル)
12500kg×4(腰部ノズル)
16500kg×2(腕部ノズル)
17500kg×8(脚部ノズル)
12500kg×4(足底部左右2基ずつ)
853000kg(総推力)
センサー範囲 40000メートル
武装 頭部76.2mm自動対空バルカン砲塔システム『イーゲルシュテルン』4門
口部127mm短距離高出力エネルギー砲『ヴィント・ホーゼ』1門
腕部155mm高出力ショックアンカークラッシャー『パラリューゼ・ドルン』2基
上部300mm二十四連装多目的誘導弾『シュネー・トライベン』2基48門
前部720mm長距離高出力誘導プラズマカノン砲『ヴェッター・シュピラーレ』1門
横部380mm単装エネルギー砲兼シザークロー砲塔『フルス・クレープス』2基
腹部580mm複列位相エネルギーキャノン砲『ツェルベルスⅡ』1門
腰部630mmバックパック兼用レールガン『シュペール・ヴァリアブル・キャノン』2門
155mm大型ビームライフル『シュペール・オルクス・ガイスト』2丁
203mm大型ビームサーベル『シュペール・リヒト・デーゲン』4丁
ウイング外装型420mm大型空中飛行ビームカノン砲塔『ヴァルキュリア』12基
特殊装備 両腕強化型ビームシールド
Iフィールド発生装置
ヴァイアブルダイヤモンドコーティング装甲
説明
第13独立機動艦隊の新型機動兵器。この機体は艦隊演習における高機動型機動兵器の有効性を示したために開発されたミレニアムシリーズの1機であり、クラリッサ・ボーデヴィヒ少佐の適正である遠~中距離戦闘と接近戦闘に特化された設計が成されている。
この機体は敵地への電撃侵攻をコンセプトとしており、長距離砲撃⇒中距離射撃⇒格闘戦と強襲で想定されるステップに合致した装備が成されている。
機体構造は『エターナル・ガンダム』から少し逸脱しており機体後方には円盤型バックパック兼用の強襲ユニットが搭載されており、このユニットを上に被さる事で高速強襲形態となり、高速で接近したの後に格闘戦を仕掛ける事が可能になる。このバックパックを搭載するためにウィングの数が制限され6対から4対になった代わりにウィング外装型420mm大型空中飛行ビームカノン砲塔『ヴァルキュリア』4基は円盤型バックパックに外装され、ウィングのスラスターも円盤型バックパックで引っ張り込むため推力が飛躍的に向上している。
この機体限定の新武装についてだが、強襲用ユニットの先端部に720mm長距離高出力誘導プラズマカノン砲『ヴェッター・シュピラーレ』(意味はドイツ語でヴェッターは『嵐』、シュピラーレは『螺旋』つまり嵐の螺旋)が搭載されている。これはユニット展開時に左右に展開する380mm単装エネルギー砲兼シザークロー砲塔『フルス・クレープス』に誘導装置の磁場干渉によって一方方向のみだがある程度誘導をコントロールして折り曲げる事が可能であり、これを利用して敵機からのビームを敵機に当てるフェイント戦法を取る事が出来る。バックパック内部には多目的利用の二十四連装多目的誘導弾『シュネー・ドライベン』(意味はドイツ語で『吹雪』)が搭載されている。この兵装は零距離での格闘戦中に発射したり、障害物を盾にして曲射する等、相手を翻弄する戦闘が期待される。
機体の名前にある『ネプチューン』とはローマ神話に登場する海の神である『ネプトゥーヌス』の英語読みである『ネプチューン』(別の名前はオリュンポス十二神の一柱にして海を司る海神『ポセイドン』)である。
機体のカラーはモスグリーンを中心に、クリーム色、赤色等が含まれている。
クラリッサ
「そうですか…一週間も掛かるのですか…仕方が無いですね」
凰
「あなたの機体の調整のせいだよ!!」
作者
「まぁまぁ、二人とも。喧嘩しないでくれよ。こっちだって必死に調整を行っているのだからな。もう少し待ってくれよ」
ライバル視しているクラリッサに無視され、さらに小馬鹿にされた感じに我慢ならないと凰少佐が怒りだしたのだ。
それにまずいと感じた作者は何とかして二人を説得しようと事情を話し始める作者。
クラリッサ
「作者がそれほど言うならしょうがないですね」
凰
「気にくわないけど調整の延長よりはマシだからね」
作者
「(何とか纏まってくれたな…)ご理解、感謝します」
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