隅田川花火暗転 スクープ! 東大生飲酒強要で死亡
【政治・経済】
サークル内では不可解な箝口令
「事故が起きたのは先月28日、隅田川花火大会でのことです。『東大グリーン』というテニスサークルが、花火観賞の飲み会を開いた。その場で先輩から酒を大量に飲まされた2年生の男子が、急性アルコール中毒で病院に運ばれ、亡くなったというのです。大変な話なのに表に出ていないのは、学生が死亡した事実はもちろん、この日の飲み会の写真なども『ブログやフェイスブックに一切アップするな』という箝口令(かんこうれい)が敷かれているからです。大学側からも、表に出さないよう働きかけがあったと聞いています」(サークルの関係者)
東大にテニスサークルはゴマンとあるが、女子東大生が入れるのは「スポーツ愛好会テニスパート」と「トマト」、そして「グリーン」の3つだけ。東大OBによると、「グリーンは創立40年になる名門サークルで、美男美女が多いともっぱら」だという。
学生の死亡原因を組織ぐるみで隠蔽する動きが本当にあったのか。東大に問い合わせたところ、「学生が死亡したことは把握している」と話す。
「亡くなったのは、駒場キャンパスの教養学部生です。学年や所属サークルに関しては把握しておりません。(文I、理Iなどの)科類については、個人情報なのでお答えできない。死亡した学生は、サークルの仲間と“学外で”飲酒した際に、『ちょっと体調が悪い』と言って横になったが、様子がおかしいため仲間が救急車を呼んだところ、搬送先の病院で亡くなったということです」(東京大学広報)
私的な場面での事故だから関係ないと言いたいのか、「学外」という言葉に力をこめた。だが、死亡した学生の学年を把握していないなんてことが、あり得るのか? 駒場の教養学部生ということは、1年生か2年生。未成年の可能性もある。もし、未成年に飲酒を強要して死亡させていたとなれば、事故ではなく事件だし、大学が隠蔽に加担していたら大問題だ。
「経緯については現在、学内で調査をしております。隠蔽工作などということは、していないと思いますが……」(東大広報)
事実関係をしっかり公表すべきだ。