【北京・成沢健一】中国中央テレビは５日夜のメーンニュースで、次期最高指導者への就任が確実視されている習近平国家副主席（党政治局常務委員）が河北省の保養地、北戴河（ほくたいが）で全国の専門家らと面会したと伝えた。秋の共産党大会を前に指導部人事などを話し合う非公式の「北戴河会議」が始まった可能性が伝えられているが、指導者の現地入りが公式に確認された形だ。

　面会には習氏のほか、李源潮党中央組織部長（政治局委員）や劉延東国務委員（同）らも同席した。北戴河会議は、旧指導部のメンバーも加わって指導部人事や重要政策を話し合うが、中国メディアが会議の開催を伝えることはなく、透明性に欠けるとの批判もある。