8月6日は広島に原爆が落とされた日です。67年前のできごとは、今の暮らしとどうつながっているのかな。夏休みのひととき、大人になる前のみんなに読んでほしくて、考えるヒントになる漫画や本を紹介しています。ぜひ見てね。
小さいころ、私は原爆や戦争のことが嫌いで仕方ありませんでした。広島市西区で過ごし、休み時間には先生から戦争体験を聞き、平和記念資料館にも行きました。でも、「怖い」としか思えなかった。
原爆投下後の広島でたくましく生きる男の子を主人公にした「はだしのゲン」。作者の中沢啓治さん(73)にゲンに込めた思いを聞きました。東広島市の小学5年、藤田隼輔君(10)に読んでもらい、感想を聞きました。
青いかいじゅうと赤いかいじゅう
(アーニ出版、1989)
昔、青いかいじゅうと赤いかいじゅうが高い山を隔てて住んでいた。ところがある日けんかになり、青いかいじゅうが大きな石を投げつけると……。
8月6日のこと
(ハモニカブックス、2011)
あの日、瀬戸内海はおだやかだった。わたしのお母さんは当時16歳。瀬戸内海の島にいて遠くの空がぴかっと光るのを見た。それは広島に原爆が落とされた瞬間だった。
あしたは晴れた空の下で
(汐文社、2011)
1986年4月に旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で起きた事故は、世界中を不安に陥れ、ドイツに住む12歳のトオルの生活にも大きい影響を与えた。