「思考のくせなどから、脳には大きく分けてそれぞれ7つのタイプがあります」というのは、脳科学者の塩田久嗣先生。先生の考案した診断方法では、すぐにそれが分かるのだとか。今回は、そんな脳タイプ診断テストをご紹介しましょう。
■無意識に選んだものがあなたの姿を物語る
イラストの景色の中で、あなたは、どの場所にいたいと思いますか? 次の中から、最も近いものを選んでください。
(1)ヘリコプターで、上空から地上を眺めている
(2)自転車で一生懸命山を登っている
(3)車の助手席に乗り山を登っている
(4)自転車に乗り猛スピードで山を下っている
(5)車を運転して山を下っている
(6)モーターボートに乗り湖を横切っている
(7)カップルで景色を眺めながらベンチに座っている
こうした診断を行う時には深層心理が働き、自分の普段の習慣や、本当の姿に近いものが表れるそうです。では、続いて先生に解説をお願いします!
●「ヘリコプターで上空から地上を眺めている」を選んだ人は『サバサバ脳』
「ヘリコプターから地上を見下ろすように、物事を客観的にとらえようとする人。論理的思考や言語中枢をつかさどる、左脳の働きが優位です。夢中で何かを好きになったり、われを失ったりすることは少ないでしょう。理系の技術者などに多いタイプです」
●「自転車で一生懸命山を登っている」を選んだ人は『コツコツ脳』
「自転車でゆっくりと山を登っていくように、何事も一歩一歩確実に成し遂げていくのを好むタイプです。興味のあることなら、一定の集中力を長い期間持続させることができるのが特長です」
●「車の助手席に乗り山を登っている」を選んだ人は『ニコニコ脳』
「精神を安定させる脳内物質セロトニンが脳を支配するタイプで、温厚な平和主義者。また、助手席を選んだということは、人への依存心の表れでもあります。恋愛や仕事などでも、受け身の態度が多いでしょう」
●「自転車に乗り猛スピードで山を下っている」を選んだ人は『キョロキョロ脳』
「ドーパミンが脳内で多く分泌されてやる気に満ちあふれ、好奇心旺盛な人。自転車で猛スピードを出すところからも分かるように、スリルを求める傾向もあります。アメリカなど、移民の子孫や移民が多い国にはこのタイプが多いようです」
●「車を運転して山を下っている」を選んだ人は『イケイケ脳』
「ノルアドレナリンが分泌されやすい興奮型で、感情の起伏が激しい人が多い人。自分で運転したいというのは、自己主張の表れでもあります。何事にも積極的で、相手を自分色に染めようとします。経営者、特に、自ら起業して社長になった人はこのタイプが多いようです」
●「モーターボートに乗り湖を横切っている」を選んだ人は『スイスイ脳』
「大脳新皮質と扁桃(へんとう)体の作用で、応用力や適応能力が発達したタイプ。モーターボートでスイスイと進むように、世渡り上手な一面もあります。どんな人・環境でもうまくやっていけますが、八方美人なところも」
●「カップルで景色を眺めながらベンチに座っている」を選んだ人は『ウルウル脳』
「最もロマンチックなシチュエーションを選んだこのタイプは、繊細で感受性の強い人と言えます。感情を支配する大脳辺縁系の働きが活発です。恋に恋をしたりするような、妄想型でもあります」
――私は2つで悩んだのですが、こういう場合は?
「そういう人は、最終的に選んだものがメインの傾向で、迷った選択肢も傾向としてあると考えてください。より細かい診断では、ニコニコ脳×コツコツ脳など、2つ以上の傾向が出る人もいます。例えば、アスリートでは負けん気の強いイケイケ脳が多いですが、コツコツ脳の要素も持っている人は多いです」
――お国柄が出るのも面白いですね。
「日本人に最も多いのはニコニコ脳ですが、近年は主体的な人も増えてきたのか、このタイプはやや減少傾向です。次に多いのはコツコツ脳で、この2つが日本人のツートップ。そのほかはほぼ同じくらいですが、多少、イケイケ脳が増加傾向です」
――ちなみに、タイプごとの相性ってありますか?
「基本的には、お互いに無い部分を補うということで、正反対のタイプ同士だと相性がいいですね。イケイケ脳ならニコニコ脳、キョロキョロ脳ならコツコツ脳、ウルウル脳はサバサバ脳と相性がいいです。スイスイ脳は、どのタイプとも特に問題なくやっていけるでしょう」
――私は『スイスイ脳』でしたが、八方美人なんですかね……。
「八方美人というと言葉が悪いですが、環境に溶け込みやすい人ということです。一人旅が好きではありませんか?」
――たしかに、海外でも一人で平気ですし、引っ越しで旅先でも、どこでもすぐに気に入って、ここで一生暮らしたい!なんて言ってます(笑)
「それは、典型的なスイスイ脳ですよ。意外な結果が出ても、やっぱりそれを選んだということはそういう傾向があるのだと思います」
――先生、ありがとうございました。皆さんも、ぜひ試してみてください!
(取材・文/島田彩子)
塩田久嗣(しおた・ひさし)
1962年生まれ、脳科学者。ブレインサイエンス・ラボラトリー所長。京都大学卒業後、脳や心の研究に従事し、それまでの脳科学の常識を覆す「感情量」という独自の概念を提唱している。人気携帯サイト『男子脳×女子脳』の企画・監修をはじめ、執筆活動やテレビ、ラジオ出演も多数。おもな著書に、『99.9%成功する脳の使い方』(中経出版)、『"成功脳"の秘密がわかった!「扁桃(へんとう)体パワー」が幸せを引き寄せる』(徳間書店)など。