中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

日本痛い!! 永井、メキシコ戦欠場へ

2012年8月6日 紙面から

日本―エジプト 前半、ゴールを決めた後、相手選手と交錯する永井。このプレーで左足を痛め負傷交代する=オールドトラフォードで(畦地巧輝撮影)

写真

 【マンチェスター(英国)松岡祐司】ニッポンの「メダルロード」に大きな危機が訪れた。ロンドン五輪サッカー男子で44年ぶりに4強入りした日本のエースFW永井謙佑(23)=名古屋=が、準決勝のメキシコ戦(7日・ウェンブリー)を欠場する可能性が高くなった。4日の準々決勝・エジプト戦の得点時に負傷した左大腿(だいたい)部の打撲の影響が大きく、関塚監督が5日に欠場を示唆した。注目沸騰のスピードスターを欠いたまま、運命の大一番に臨むことになりそうだ。

 44年ぶりの歓喜の後、まさかの「悲報」が待っていた。エース不在の大ピンチ−。エジプト戦で左大腿(だいたい)部を故障した永井は、試合当日も深夜まで医療スタッフの治療を受け続けた。「深刻な表情ではなかった」(協会関係者)が回復は思わしくないようで、関塚監督は「今のところはちょっと厳しそうだ」と、中2日で迎える準決勝のメキシコ戦を欠場する可能性を示した。

 エジプト戦の前半14分だった。得点を決めるシュートを放った直後、猛然と襲い掛かってきたDFヘガジと激しく接触して転倒した。左膝上部に強い打撲を負い、1度はピッチに戻ったものの、すぐにベンチへ「×」印を送った。ドクターの所見では「軽傷」で、次戦の出場は「問題ない」だった。永井も「大丈夫。心配はしていない」と出場に意欲的だった。

 2010年アジア大会の準々決勝・タイ戦でも、永井は決勝ゴールを決めた直後、エジプト戦と同様のファウルを受け、左膝に故障を負った。ただ、準決勝、決勝と強行出場を続け、優勝を飾った。永井は「アジア大会のときよりもひどくない」と話していたが、さすがに「驚速」回復は難しいようだ。

 ただ、チームには一切の揺らぎはない。仲間の思いを体現するように、大津はこう語っていた。

 「1人の選手が欠けた時、周りの選手がどう戦うか。セキさん(関塚監督)が選んだこのメンバーなら、誰が出てもできる」

 チームには「負」の要素をプラスのエネルギーに転化してきた強さ、流れを引き戻してきたたくましさがある。権田は「ここまできたら、日本中の期待を背負って全員で戦いたい」。永井不在という危機を乗り越え、歴史の扉を開く−。その先に、「金メダルロード」がある。 (松岡祐司)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ