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【プロ野球】

宮国 18歳差対決制し3勝目 巨人 貯金25

2012年8月6日 紙面から

DeNA−巨人 7回裏、阿部(左)にミットで頭をたたかれる巨人・宮国=横浜スタジアムで

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◇巨人2−1DeNA

 巨人が3連勝を飾った。宮国は直球に球威があり、変化球も切れて7イニング2安打1失点で約3カ月ぶりに3勝目を挙げた。打線は0−0の5回2死二、三塁で松本哲が2点二塁打を放った。DeNAは打線が三浦を援護できず3連敗。

 年の差なんて、関係ない。巨人の宮国が18歳差対決を制し、96日ぶりの白星を手にした。高卒2年目のヤングGがプロ21年生に投げ勝ち、チームは最下位DeNAに3連勝。貯金は今季最多の25に増えた。

 「また課題が見つかりましたが、良い勝ちだったと思います」。流れ出る汗を爽やかにぬぐったイケメン右腕は、待望の3勝目を素直に喜んだ。与えた点は後藤のソロ1発だけ。7イニングをわずか2安打に封じた。

 刺激になる材料があった。相手の先発は三浦。「投げ合うと分かった瞬間、勉強にしたいと思った」。直球、カーブ、フォーク。核になる球種は同じ。「やはり制球力。お手本になります」。親子ほどの年齢差のあるベテランの投球術を三塁側から凝視した。

 しかし、この20歳も負けていない。7回、後藤を左飛に打ち取った直後、阿部から「前に打たれた打者にど真ん中を投げやがって」と頭をミットではたかれたのはご愛嬌(あいきょう)。川口投手総合コーチを「頼りになるヤツ。若いのに老練だった」とうならせた。

 今季は開幕ローテに入り、初登板初勝利、初完投初完封と着実に進化してきた。右肩痛で離脱した間に下半身を鍛え、球威も球速も増した。ゴンザレスが右足内転筋筋膜炎で抜けた直後だけに、宮国の復調はチームにとってもありがたい。

 原監督の声も弾む。「大きいですね。(先発は)5人でしょ。その中で非常に良い投球をしてくれた」。ローテに強力なカードが一枚加わり、守道竜に負け越した直後のカードで「結果的に最高の形」という3連勝。これなら、今年の猛暑にも不快指数は上がらない。 (井上学)

 

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