7月27日、米証券取引委員会は、中国海洋石油の加エネルギー企業ネクセン買収計画にからむインサイダー取引の容疑で、香港企業と複数のトレーダーを米裁判所に提訴した。写真は25日、北京で撮影(2012年 ロイター/Jason Lee)
[ワシントン 27日 ロイター] 米証券取引委員会(SEC)は27日、中国海洋石油(CNOOC)<0883.HK>による加エネルギー企業ネクセン
SECによると、ニューヨーク・マンハッタンの連邦地裁は既に、張氏が支配権を持つウェル・アドバンテージのほか、香港とシンガポールの口座を使ってネクセン株を取引した複数のトレーダーの資産、計3800万ドル以上を凍結した。
ともに買収計画に関する内部情報を悪用して正式発表前にネクセン株を取得することで、張氏が700万ドル、トレーダーらは600万ドルの利益を上げた疑いが持たれている。
SECは訴状で、2012年7月の取引に使用された口座は過去にネクセン株を取引した「履歴が全くないか、非常に限られている」ため、疑わしいと指摘している。
CNOOCは今月23日、ネクセンを約151億ドルで買収することで合意したと発表。ネクセン株はその日、52%急伸していた。
SECによると、シンガポールのトレーダーらは、フィリップ・セキュリティーズとシティバンクの口座を取引に使用。ウェル・アドバンテージはUBSセキュリティーズとシティグループ・グローバル・マーケッツの口座を使用した。ウェル・アドバンテージのいずれの口座も2012年1月以降、ネクセン株の取引の履歴はなかった。また、シティグループの口座は6カ月以上全く使われていなかった。
CNOOCの広報担当者はコメントを控えた。28日にウェル・アドバンテージ(香港)にかけた電話はつながらなかった。
また、香港証券先物委員会はコメントを控えた。シンガポール金融管理局(MAS)のコメントもまだ得られていない。
SECは張志熔氏について、CNOOCと大規模な事業上のつながりを持つ企業の支配株主だとしているが、同氏自身が不正を行ったという疑いは持っていない。
張氏は造船会社、中国熔盛重工集団<1101.HK>の会長で、同社は2010年にCNOOCと戦略的提携契約を結んでいる。
張氏は2011年9月の米誌フォーブスの長者番付にランクインしていたが、同氏の純資産は、造船業界の低迷を背景にした中国熔盛重工集団の株価急落を受け、過去1年間に半分以上減少した。
中国熔盛重工集団の株価は30日の香港株式市場で、0536GMT(日本時間午後2時36分)現在18.57%急落している。
SECは、トレーダーらの資産凍結や、証拠を隠滅しないようトレーダーに指示することに加え、不正行為で得た利益を金利とともに返還すること、罰金の支払いなどを命じる判決を求めている。
*内容を追加します。
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