iTunesで音楽ファイルを端末に転送する方法~Androidで音楽を楽しむTips~

iPhoneのようにAndroid端末でも音楽を楽しみましょう!

iPhoneのようにAndroid端末でも音楽を楽しみましょう!

iPodなど、ポータブルタイプの音楽プレーヤーを通勤・通学のお供として愛用している方の多くが、携帯電話と一緒に持ち歩いているかと思います。しかし、Androidがあれば1台で両方の機能が使えます。1台にまとめられると、鞄の中も、部屋のコンセント周りもスッキリと片付きます。


iPodを所有している方は、PCのiTunesで音楽を管理していると思います。これらをAndroidスマートフォンで聞くには、音楽ファイルの転送が必要です。andronaviでも、プレーヤーとして使うための転送ソフトやアプリを多数紹介してきました。しかし、iTunesとは別のソフトやアプリを使うことになるので、ちょっと厄介です。「そんな面倒なことはしたくない!」という方のために、iTunesからAndroid端末に音楽ファイルを転送する方法を紹介します。


Windows Media Playerで音楽ファイルを管理されている方は、こちら。



Android端末で聴くためのプレイリストを作成

いきなりですが、iTunesではAndroidを認識することはできません。でもご安心ください。iTunesで管理する音楽をAndroidへ転送することはできます。しかも、iTunesのライブラリからファイルを選んでドラッグ&ドロップするだけと非常に簡単。管理しているファイルやプレイリストにある曲をそのまま聴くことができます。


iTunesを起動したら、「ファイル」→「新規プレイリスト」を選んでAndroid用のプレイリストを作成します。Android用のリストとして、音楽ファイルの転送先がわかるようにしておくと便利に使えます。


iTunesの画面。Android用の新規プレイリストを作成

iTunesの画面。Android用の新規プレイリストを作成


プレイリストを作成したら、ライブラリからアルバム単位、もしくは1曲ずつ音楽ファイルを選んで、画面左側のプレイリスト(ここでは、「android」と名前を付けています)へドラッグ&ドロップで追加します。iPodでのプレイリスト作成時と同じ方法ですね。


ライブラリから転送したい曲を選び、プレイリストへドラッグ&ドロップ

ライブラリから転送したい曲を選び、プレイリストへドラッグ&ドロップ


Android端末をPCに接続し、音楽ファイルを転送

画面のような状態からAndroid端末をPCに接続を指示

画面のような状態からAndroid端末をPCに接続を指示

プレイリストに入れた音楽ファイルを転送するため、Android端末をMac(Windows)に接続します。このとき、SDカードが外部メモリとしてマウントするように端末から設定します。端末は、htc EVO WiMAX ISW11HT、PCはMacを使っています。端末への接続方法は、Windows PCと異なりますので、Windowsの方は、下の画像をご覧ください。



Galaxys SをWindowsパソコンにつないだ場合。スターテスバーの「USBが接続されています」をタップ(左) 「USBストレージの接続」をタップでパソコンがAndroidを認識して、デスクトップにアイコンが表示(右)

Galaxys SをWindowsパソコンにつないだ場合。スターテスバーの「USBが接続されています」をタップ(左) 「USBストレージの接続」をタップでパソコンがAndroidを認識して、デスクトップにアイコンが表示(右)


接続できれば、デスクトップにAndroid端末のSDカードがマウントされます。「NO NAME」と書かれた白いフォルダがSDカードです。ダブルクリックして開くと、フォルダが表示されます。Androidでは、音楽ファイルをSDカード 内のどの場所へ追加しても構いません。今回は「Music」と名付けたフォルダに追加します。


SDカードをマウント後、SDカード内に音楽ファイル転送用のフォルダを作成

SDカードをマウント後、SDカード内に音楽ファイル転送用のフォルダを作成


iTunesを開き、プレイリストに追加しておいたファイルをすべて選び、SDカードの「Music」フォルダへドラッグ&ドロップします。無事にコピーが終了しましたら、Android端末をパソコンから外してください。


データ移動は通常のファイルコピーと同じ要領

データ移動は通常のファイルコピーと同じ要領


端末へ転送する際の注意点

ここではMacでの操作方法を説明しましたが、もちろんWindowsのiTunesでも同じように操作することができます。ただしこの方法で行う場合、注意しなければいけないことが2点あります。


まず1点目は、iTunes Storeで購入した音楽はAndroidでは再生できないということです。iTunes Storeで購入した音楽は、デジタル著作権管理(DRM)が適用され、Androidでは対応できません。残念ですが購入したファイルはあきらめることになります。


2点目は、この方法を使った場合、ファイルは“コピー”扱いとなり、iTunesと“同期”したことにはなりません。プレイリストを編集しiTunesのリストから音楽を削除しても、同期されているわけではないので、Android端末内のファイルは削除されないです。Android端末内でもプレイリストと同じ内容にしたければ、ファイルをドラッグ&ドロップで追加する前に、あらかじめSDカードの「Music」フォルダを空にしておく必要があります。ようは手作業でAndroid端末内のファイルを管理する必要があるわけです。


作業がすべて完了したら、Androidの音楽プレーヤーアプリを起動してみましょう。追加された音楽ファイルが表示され、問題なく再生することができます。アルバムのジャケットもキッチリ表示されます。


Androidのプレーヤーアプリを起動して、音楽ファイルの転送を確認

Androidのプレーヤーアプリを起動して、音楽ファイルの転送を確認


このように、Macの標準機能であるiTunesでもAndroidへ音楽ファイルを転送することが可能です。ただし、これらの使い方は一番基本的な機能が使えるというだけで、専用のソフトやアプリを使えば、Wi-Fi経由で同期するなど、さらに便利に使うことができます。iTunesでもの足りなくなってきたら、これまでに紹介されている転送ソフトやアプリを参考にしてみてください。いずれもWindows版、Mac版の両方があります。


  • Winamp
    Wi-Fi経由で音楽ファイルが同期できる



  • Windows版 iSyncr
    専用PCソフトなしでiTunes のプレイリストをAndroidでも聴けるようになるアプリ


他にも、Andoridのプレーヤーアプリはさまざまなものがあります。iPodでは不可能な、スマホならではの使い方ができたり、いろいろ試してみると楽しいです。


編集部のおすすめプレーヤーアプリも紹介した記事もありますので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。


Androidで音楽ライフを満喫!おすすめ音楽プレーヤーアプリ5選


また、Windows Media Playerで音楽ファイルを管理されている方は、Windows Media Playerで音楽ファイルを端末に転送する方法~Androidで音楽を楽しむTips~をご参照ください。

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