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エジプト新政権 軍の影響残る8月3日 7時24分
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イスラム組織出身のモルシ大統領が誕生したエジプトで、35人の閣僚が決まって、新政権が発足しましたが、軍の最高評議会のタンタウィ議長が国防相にとどまるなど、軍の影響が強く残る政権となりました。
ことし6月に就任したエジプトのモルシ大統領は、先月、みずから指名したカンディール首相に組閣を指示し、閣僚の人選が進められていました。
カンディール首相は2日、記者会見を行い、「今こそ革命の精神を思い出して、一致団結して困難を乗り越えなければならない」と述べて、経済の立て直しや治安の回復という緊急の課題に取り組むため、実務家の35人の閣僚を選んだことを明らかにしました。
このうち、大統領選挙を巡って、モルシ大統領の出身母体のイスラム組織「ムスリム同胞団」と軍が激しく対立したため、人選が注目された国防相には、暫定統治を行ってきた軍の最高評議会のタンタウィ議長がとどまりました。
また、ムスリム同胞団系の閣僚の登用は4人にとどまったことなどから、閣僚の人選に軍の意向が強く働いたとみられています。
35人の閣僚はモルシ大統領の前で宣誓を行い、モルシ新政権が本格的にスタートしましたが、軍の影響が強く残る政権のなかで、モルシ大統領がどのように独自の政策を打ち出せるか注目されます。
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