ニュースランキング

'12/8/6

デジカメ自動撮影装置で特許




 学術用センサーカメラの製造・販売を手掛ける岩国市山手町の麻里府商事(安田昌明社長)が、デジタルカメラを使った自動撮影装置で特許を取得した。2つの赤外線感知器を備え、野生動物の撮影などで効率よくシャッターチャンスをとらえる特長が売りだ。

 特許を得たのは、同社の「FieldNote Duo(フィールドノートデュオ)」。感知器をはめ込んだ金属製のボックス内に防水機能のあるカメラを設置。二つの感知器のうち、一方の感知範囲内に動物が現れた時点でまずカメラが起動。両方の感知範囲が重なる中央のゾーンに動物が進んだ瞬間にシャッターを切る仕組み。動物を正面から撮影できるようになった。

 デュオは昨年12月に売り出した。これまでに研究者や自然保護団体、環境調査会社などに計約1200台が売れ、ツシマヤマネコやヤマネなど、撮影に成功した野生動物の写真と喜びの声が相次いで届いている。

 安田社長(70)は「アドバイスなどをいただいた方々のおかげ。国内の野生動物調査の標準機となったらうれしい」と夢を膨らませている。

【写真説明】特許証を手に笑顔を見せる安田さん

【写真説明】特許を取得したフィールドノートデュオ




MenuTopBackNextLast