10月の半ばのことでした。
私は子どもの定期通院で
一日休みを取っていました。
午前中に通院は終わり
午後からは役所や銀行に行って。
とても天気のいい
穏やかな秋の一日でした。
彼にはこの日休むことは
伝えていたのですが
メールで
「今は何してたの?」
ときかれたので
「家にいるよ。いい天気だね。
こんな日には
あなたにあえたらいいのに」
深く考えずに
思っていることをそのまま
送ったのです。
そう送ったメールの返信は
「逢おうよ。街まで出てこれる?」
時間は午後3時を回っていました。
「仕事、5時には終わるから。
5時半には駅前に着けるよ」
迷うことなく返事しました。
「うん、行くよ」
こうして
突然に私と彼は
逢うことを決めました。
ドキドキがとまらないまま
私は電車に飛び乗りました。