京大教授を逮捕:大学の収賄とは
京大大学院元教授を逮捕 620万円収賄容疑 東京地検特捜部
東京地検特捜部は31日、物品納入に便宜を図った見返りに賄賂約620万円を受け取ったとして、収賄容疑で京都大大学院薬学研究科元教授容疑者(59)、贈賄容疑で医療機器販売会社「メド城取(しろとり)」(東京都世田谷区)の社長ら2人を逮捕した。
逮捕容疑は、辻本容疑者は、物品納入の便宜の見返りと知りながら、2007年9月〜11年6月にかけ、メド社が契約したクレジットカードを使い、飲食や商品購入などの代金約476万円をメド社に負担させた疑い。
また、09年8月〜11年8月にかけ、4回にわたって本人や家族の海外旅行費用約146万円を負担させた疑い。
メド社は、京大の入札で07〜11年にゲノム(全遺伝情報)解析装置など少なくとも5件(計約2億4600万円)の納入を落札した。
容疑者はゲノム(全遺伝情報)創薬科学が専門。成育医療研究センター研究所の薬剤治療研究部長を経て02年に京大に着任した。
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大学の機器選定に絡む贈収賄というわかりやすい犯罪です・・・
では、大学、大学病院ではどのように機器の選定が行われているのかおそらくみなさんご存じないでしょう・・・
教えてほしいですか・・・???
なに・・・???
そんなもん知らんでも良いと・・・
そういう人は読まないで下さいね・・・
今回は大学病院で行われている機器選定の現実をお教えいたしましょう・・・
まず、医療機器の選定は透明性という名の仮面を被せるために
全体の委員会の下に臨時で委員会を作ります・・・
例えば脳外科の手術に使うものだとすれば脳外科、関連各科で
何人かの委員を選定してメーカーを選定させます・・・
このクラスでは決定権が有りませんので、ま、気楽なものですが
逆にいえば客観的に性能だけで決められるというのがありますね・・・
そして、そこで幾つかのメーカーに絞ったらいよいよ今度は
本番・・・
大学の委員会にかけます・・・
そして、この教授はその委員だったのでしょう・・・
最終的にメーカーが決まりますが、この委員会の
発言権は勿論ありますが、結局一番使う教授の意見が
通ったりするんです・・・
当然利害関係がありますから、メーカーが接待した・・・
で、この教授はカードで適当に使いたいように使った・・・
その額600万程度・・・
一方、納入代金は2億5000万程度・・・
こんな医療機器は定価が有ってないようなもので
1/100で納入されるものも有ったりします・・・
この金額なら少なく見積もっても2億程度は利益になるでしょう・・・
ま、こんな感じの犯罪だったということです・・・
さて、メーカーと有力教授とはここまであからさまではなくとも
多少の繋がりって有るものです・・・
メーカーは利用しようとする
教授もメーカーを利用する・・・
そうすると懇親会やら講演会やら治験やら・・・
あらゆるチャンネルで繋がろうとする・・・
そこで思い出してくださいね・・・
下部委員会が決めたメーカーを上部の大学委員会の委員はひっくり返す権限が有ります・・・
要するに下部委員会なんか議論したってだけの体裁を整えただけ・・・
自分たちの意見なんか全く聞き入れられません・・・
そして、一番影響力が有るのが、その機器をメインで使う科の教授、
今回の場合であれば収賄で逮捕された教授です・・・
書いたとおり、こんな構図は全国の大学、大学病院で起きています・・・
最近は論文と利益相反(機会を見て書きますね)、メーカーからの
利益供与に対しても基準を決めて申告する義務を課しています・・・
しかし、申告しなくてもいいようなもので有形無形の利益供与は行われているのです・・・
厳密にいえばかなり不透明に決まってるんですよね・・・
それも税金ですよ・・・
しかし、収賄した旅費は家族含めて4回で150万程度
1回40万って言えばエコノミーじゃないの・・・???
そんなもん収賄するほどのこともないだろうにね・・・
薬学部の教授となっていますが、医者ですね・・・
このクラスになれば副収入にも困らなかったでしょうにね・・・
ま、今回は大学病院での機器選定、本当は不透明なんだというのを
知っていただければと思います・・・
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