夫婦殺害 釣り客姿で様子見か

8月4日 18時45分

１４年前、愛知県碧南市の夫婦を殺害して現金などを奪ったとして、男ら３人が逮捕された事件で、犯行当日、男らと特徴がよく似た３人組が釣りざおなどを持って夫婦の自宅周辺にいるのを目撃されていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
警察は男らが釣り客を装い、犯行の機会をうかがっていたとみて捜査しています。

１４年前の平成１０年７月、愛知県碧南市の会社役員、馬氷一男さん（当時４５）と妻の里美さん（当時３６）が、隣接する高浜市で遺体で見つかりました。
この事件で警察は３日、５年前の強盗殺人事件で無期懲役が確定していた堀慶末容疑者（３７）と、仕事仲間の佐藤浩容疑者（３６）など合わせて３人を、自宅で夫婦を殺害し、現金などを奪ったとして強盗殺人の疑いで逮捕しました。
これまでの調べに対して３人は、「強盗目的だった」と容疑を認めているということです。
さらに、犯行当日、堀容疑者らと特徴がよく似た３人組が、釣りざおやクーラーボックスを持って馬氷さんの自宅周辺に長時間いるのを、近くの住民に目撃されていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
馬氷さんの自宅のすぐ近くには地元で知られる釣り場があり、警察は、堀容疑者らが周囲に不審に思われないよう釣り客を装い、犯行の機会をうかがっていたとみて捜査しています。