アンケート結果の「自殺の練習をさせられていた」。この一文は大きな決定打となり、本来なら不運な出来事として処理されていたはずの滋賀県・大津市いじめ自殺事件の輪郭が、ぼんやりながら露呈し、明るみに出たターニングポイントといえる。

日常的に暴行を加えられていたという男子中学生は、いじめを苦に自宅マンションから飛び降り自殺したとされている。加害者グループはこの直後も、亡くなった生徒の机でトランプをしたり、写真に落書きをしたりと反省の色など微塵もなかったとされている。

生徒を守る立場にある学校や教諭らはいじめを看過、黙殺。いじめと自殺の因果関係だけは頑なに認めようとはせず、担任教諭は週刊誌の取材に対して鼻唄まじりに緘黙したという。

突如としてネット上に投げ込まれた一連の騒擾。掘り返すたびにパンドラの箱は開かれ、人目の届かぬ闇から闇へと葬られるはずだった事柄は次々に人目に触れ、そのたび耳目を集める結果に至っている。

被害者遺族の届出を数回にわたり不受理とした警察組織はようやく重い腰を上げ、暴行、障害、恐喝など6つの容疑で捜査に乗り出しているという。主な注目は加害者グループの主犯格と思われる3人の男子生徒だ。ネット上では本名と顔写真をはじめ、家族構成と思われる情報が出回るなど、すでに包囲網は敷かれている。今後、警察による追及の手はどの程度まで及ぶのか。

NEWSポストセブンが報じた内容によれば、先月26日から生徒たちへの聞き込みが始まったという。当然、上述の3人もその対象に含まれているようだ。消息筋によれば今月中にも少年らは補導もしくは逮捕される見込みだという。

「逮捕するにも、動くのが滋賀県警・大津署じゃ、取り逃がしちゃうんじゃないの」。と、信用をすっかり失墜させた警察への強い当たりを見せるネット住民たちであった。


【記事:猫またぎ】
参考元：NEWSポストセブン｜

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