田中理恵(25=日体大研究員)の初五輪が終わった。ロンドン五輪・体操女子個人総合(2日=日本時間3日)で総合得点55・632点で16位。団体決勝で8位最下位に続き、この日の演技も精彩を欠いた。
それでも理恵は「ミスはあったが、自分ができる精一杯の演技ができた」と晴れやかな表情だった。
注目は今後の去就だ。理恵は来年3月まで日体大研究生として在籍することは決まっている。
日体大関係者によると、五輪後も何らかの大会には出る予定で、即引退はなさそう。
では、来年3月以降はどうなるなのか。理恵の選択肢は3つあるという。
まず1つ目はかねて噂されてきた芸能界入りだ。タレント転身ならそのビジュアルから人気が高まりそうだが、本人は乗り気でないという。
「理恵の振付師は、つんく♂プロデュース『太陽とシスコムーン』として活動したソウル五輪代表の信田美帆です。1999年にユニットが結成されましたが鳴かず飛ばずで解散。理恵はそれだけ芸能界が厳しいと知っているので『どうだろう』と首をかしげています」(日体大体操OB)
2つ目は指導者への道。本人は「一生体操に携わっていきたい」と考えているだけに、これが最も可能性が高い。「苦労した体操人生なので、自分のノウハウを後進に伝えたいという思いがある。それが最も適しているのが日体大に残ってのコーチ修業。大学側としても理恵が残ってくれればうれしいはず」(同)
3つ目は高校の教員。理恵は教員免許を持っているが、実は陸上男子400メートルリレー代表の九鬼巧(20=早大)は和歌山北高時代、理恵の教育実習の生徒だった。九鬼は「クラスの担任でした。体操やってるなんてその時は知らなかった。授業は女子の体育だったので教えてもらっていませんが、良い先生でしたよ」
日体大女子体操部の近藤典子監督(54)は「本人と何も話していないのでわかりません」というが、美女アスリートの今後はいかに…。