大阪府と大阪市は東日本大震災で発生した震災がれきのうち３万６０００トンを受け入れることなどで岩手県と正式に合意しました。

大阪府庁には岩手県の達増知事が訪れ、大阪府の松井知事、大阪市の橋下市長とともに基本合意書を取り交わしました。
合意書では震災がれきのうち放射性セシウムが１キロ当たり１００ベクレル以下の可燃物を受け入れ、来年度までに３万６０００トンを処理するとしています。
がれきは船で運ばれたあと、大阪市内の焼却施設で処理され、灰は夢洲の北港処分地に埋め立られます。

【達増拓也岩手県知事】
「一日も早い復旧復興に取り組む被災地の方々にとって、大きな支援心の支えとなります」

大阪市では１１月に試験焼却を行って、来年２月から本格的な受け入れを始める予定です。

ロンドンオリンピックで、日本バドミントン界として初めてとなるメダル獲得を確実にした“フジカキ”ペア。
試合中、お互いを支えあいながら快挙を成し遂げました。
その姿を２人の母親もロンドンで見守りました。

日本勢初のメダルを目指す“フジカキ”こと藤井瑞希と滋賀県出身の垣岩令佳ペア。
試合開始早々、垣岩の力強いスマッシュが決まります。
主導権を握り第１ゲームを大差で制します。
垣岩の地元、滋賀県大津市では、小学校の恩師や同級生、そして、おごと温泉のゆるキャラ「戦国おごとん」が声援を送りました。

６歳からバドミントンを始めた垣岩。
持前の負けん気の強さでみるみる腕をあげ、小学校の卒業文集には「オリンピックに出てみたい」と早くも将来の夢を綴っていました。

【地元で応援した人】
「敵なしです、このまま行きましょう、ストレート２対０で勝ちます」

しかし、第２ゲーム、メダルを目前にして、２人に固さがみられます。
接戦の末、このゲームを落としてしまいます。

ピンチの２人を支えたのは強い絆でした。

垣岩とひとつ年上の藤井は高校の先輩と後輩。
卒業と同時にペアを解散しましたが、１年後、「一緒にオリンピックを目指したい」とペアを再結成。
それからお互いに支え合ってきました。

【垣岩選手】（試合を振り返って）
「いつもは先輩（藤井選手）が「笑って」とか言ってくれるけど、今回は自分が声をかけました」
【藤井選手】（試合を振り返って）
「「なんで緊張してんだよ」ってお互い話したのが少し楽になりました」

心をひとつにした２人。
後半は持ち味である積極的なプレーが戻り、相手を圧倒します。

そして、ついに“フジカキペア”が日本バドミントン界初のメダルを決めました。

【地元で応援する人たち】
「バンザイ！バンザイ！」
【垣岩選手の小学校時代の恩師】
「五輪に出る事で（夢を）実現できたのに、まさかメダルなんて。それを自分の力で成し遂げたという事はすごい事、誇りですね」

ロンドンで応援した２人の母親は…。

【垣岩選手の母・えり子さん】
「（決勝戦で）自分たちらしく、攻めのプレーをしてほしい」
【藤井選手の母・やよいさん】
「信じられません。ほしいのはですね、皆さんが思ってらっしゃる…、金（メダル）がほしいですね〜」

垣岩が３年間バドミントンに打ち込んだ中学校の後輩たちも刺激を受けています。
【後輩の中学生】
「すごくかっこよかった」
「ペアの人とにこにこして楽しそうだった」
「決勝戦も楽しくがんばってほしいです」

【垣岩選手】（試合後）
「（決勝戦は）格上が相手なので、一本でも多くラリーをして楽しめたらいいと思います」

両親や地元の声援を背に、笑顔で目指すは世界の頂点です！

競泳の入江陵介選手が２つめとなる銀メダルを獲得しました。
熱いエールを送った出身地の大阪の人たちも大興奮です。

【入江陵介選手】
「今までつらかったことを思い出したり、金メダルというのをずっと思い描いていたので色んなことを考えながら泳ぎました」

２００メートル背泳ぎで銀メダルを獲得した入江陵介選手。
１００メートルの銅に続く２つめのメダルとなりました。

【記者リポート】
「午前３時半です。入江選手の出身小学校にはこんなにも多くの方が駆け付けています」

母校の小学校には、家族や同級生、地元の人々などおよそ１５０人が集まり、熱い声援を送りました。

【入江選手の姉・櫻井奈緒さん】
「（予選での）本人の表情を見てる限りはまだいける。決勝に期待したい」

入江はトップとわずか０秒３７差でおしい銀メダルとなりました。

【観戦した男の子】
「かっこよかった」「２００ｍ泳げてすごい」

【入江選手の姉・櫻井奈緒さん】
「悔しいのは誰よりも悔しいと思うしメダルがとりたいって言ってた夢はかなったのでそれは良かったし、ほめてあげたい」

活躍を願ってきた地元の商店街では、さっそく、横断幕に銀メダル獲得を祝う手作りの銀メダルシールが貼られました。

【商店街の人】
「早速今朝出てきたら銀に代わってるんでびっくりしました」

【商店街の人】
「一人でも世界で戦ってる人がいるのは誇り。世界ですよ天王寺からすごいと思います」

【入江陵介選手】
「ずっと金メダルを夢見てきてやってきたので銀メダルという結果はちょっと後悔があるんですけども色んな人に支えられて声をからしてまで応援してくれる仲間がいる中で泳げたことは本当に最高に幸せです。」

柔道男子１００キロ級で、天理大学の穴井隆将選手が２回戦で敗れました。
しかし、試合を見守った父は、息子の健闘をたたえました。

穴井隆将にとって、オリンピックの舞台は、柔道人生の集大成でした。
柔道家でもある父・隆信さんは、息子の成長を見守りづけてきました。

【父・隆信さん】
「小学校の４、５年生からオリンピックで金メダルをとりたいと言い続け歩んできた」

試合前日まで男子柔道の金メダルはゼロ。
日本のエースといわれその重圧からか、本来の動きではありませんでしたが、１回戦を突破します。

【父・隆信さん】
「勝ったのはよかったが動きが固かった」

子どものころから金メダル獲得を夢見てきた穴井。
一歩、一歩階段をのぼりその夢は現実になると思われました。

そして迎えた２回戦。
チェコの新鋭に一本負けを喫しました。

【穴井隆将選手】
「勝てなくてすいません」

【父・隆信さん】
「立派だった、皆さんの期待にはこたえられなかったが・・」

夢はかないませんでしたが、目標に向け努力したその歩みこそが尊いことかもしれません。

京都府亀岡市で、無免許の少年が運転する車が暴走し、１０人が死傷した事件を受けて、滝法務大臣は、危険運転致死傷罪の適用拡大に向けて法改正を検討する方針を明らかにしました。

３日開かれた衆議院の法務委員会で、滝実法務大臣は、危険運転致死傷罪の適用拡大に向けて法改正をめざす考えを明らかにしました。
ことし４月、亀岡市で集団登校中の小学生ら１０人が無免許の少年が運転する車にはねられて死傷しました。
少年は、過去にも無免許運転を繰り返していましたが、検察は「一定の運転技能がある」と判断したほか、事故はあくまで「過失だった」として危険運転致死傷罪の適用を見送りました。
これを受け遺族らは、先月、滝大臣に対し無免許運転を厳罰化するよう訴えていました。

【滝法務大臣】
「乱暴な運転をしていても、法律の隙間があるというメッセージが世間に出ているのは大変好ましいことではありません。法案改正ができれば望ましいという態度で検討している」

滝大臣は、今月中にも法案の考えをまとめるよう指示するとしています。

痴漢をしたとして逮捕された男が、取り調べ中に被害者の女性の住所などが書かれた捜査資料を盗み見て暗記し、拘置所から女性に手紙を送っていたことがわかりました。

奈良県警によりますと、電車内での痴漢で逮捕された会社員の男（５２）は先月中旬、奈良県大和高田市にある拘置所から被害にあった女性の自宅に２回、手紙を送りました。
男は、手紙で痴漢の容疑者であることを明かしたうえで、「きれいですね」「会いたくなりました」という内容を記していました。
女性から届け出を受けた奈良県西和警察署が男に事情を聴いたところ、「取り調べ中に女性の住所と携帯電話の番号を盗み見て暗記した」と話したということです。
西和警察署の担当者は、「男がどうやって盗み見たのか、事実かどうかを含めて現在調査している」と話しています。

大阪市などの印刷会社で、胆管がんを発症する人が相次いでいる問題で、大阪市立大学は、専門の外来を設置し、発症の原因について調査すると発表しました。

大阪や宮城県などで校正印刷を担当した人の胆管がんの発症は２４人に上り、１４人が死亡しています。
このうち大阪市の印刷会社は、「原因は特定できない」と主張していますが、厚労省は、印刷機の洗浄剤に含まれる有機溶剤が原因となった疑いがあると指摘し、調査しています。
大阪市立大学は、有機溶剤を使う仕事の経験がある胆管がんや肝機能障害の患者を専門とする特別外来を、今月７日に設置すると発表しました。

【大阪市立大学病院・久保正二教授】
「診察することで早期発見やフォローの仕方を調べたい」

また疫学調査を行い、原因の究明を行いたいとしています。

１日、大阪市住吉区のマンションの浴槽で男性が死亡しているのが見つかりました。 警察は、男性を殴ってケガをさせたとして知人の男を逮捕しました。

１日、住吉区我孫子東のマンションで「風呂の中で人が亡くなっている」と通報がありました。
警察が駆け付けたところここに住む無職の安井俊司さん（６５）が浴槽の中で座った状態で死亡していました。
安井さんの頭や背中には殴られたような跡があり、警察がその場にいた亀谷良一容疑者（４６）から事情を聴いたところ暴行を認めたため、傷害の疑いで逮捕しました。
亀谷容疑者は現在容疑を否認していますが、警察は、亀谷容疑者が安井さんを死なせた疑いもあるとみて調べています。

京都府京丹後市で生まれ、巣から落ちて保護されていたコウノトリが３日、家族の元に戻されました。

保護されていたコウノトリは３日、兵庫県豊岡市のコウノトリの郷公園から運ばれました。
今年５月に京丹後市で生まれた３羽のコウノトリのうちの１羽は先月、巣立ちを前に巣から落下し、保護されていました。
最近はすっかり元気になったため、京丹後市に戻ってきました。
家族が受け入れてくれるか心配されていましたが、約１時間後には、一緒に餌をついばんでいました。

【京丹後市の担当者は】
「本当にほっとしました。仲良くやっていって欲しいです。」

京丹後市の担当者は、今後も様子を見守って行きたいと話しています。

海水浴場で少女に酒を飲ませて強姦した疑いで逮捕された大阪府警の巡査長は、少女に酒を飲ませ始めてから約３０分後に犯行に及んでいたことが分かりました。

大阪府布施警察署の巡査長永田昌也容疑者（２７）は先月３１日、貝塚市の二色の浜海水浴場で、１０代の専門学校生の少女に焼酎などの酒を一気飲みさせ、砂浜に置いてあったゴムボートに少女を寝かせて強姦をした疑いが持たれています。
その後の調べで永田容疑者は、少女と午後３時半ごろから一緒に酒を飲み始め、約３０分後の午後４時ごろに犯行に及んでいたことがわかりました。
永田容疑者は「無理やりではない」と容疑を一部否認しています。
少女は当時、救急搬送を要請されるほどの泥酔状態で、警察は永田容疑者が短時間で相当な量の酒を少女に飲ませていたとみて追及しています。

大阪府枚方市の元看護助手の女が生活保護費４３５万円を騙し取った疑いで、逮捕されました。
警察は、金の一部が新築の住宅の購入費に充てられた疑いもあるとみて調べています。

詐欺などの疑いで逮捕されたのは、枚方市の元看護助手石井貴久美容疑者（４９）です。
警察によりますと石井容疑者は、２００９年１２月から去年６月にかけて看護助手としておよそ２０万円の月収があったにも関わらず、嘘の給料明細書を交野市の福祉事務所に提出し、生活保護費およそ４３５万円をだまし取った疑いが持たれています。
調べに対し石井容疑者は容疑を認めています。
石井容疑者は今年３月、約３２００万円の新築の住宅を購入していて、警察は不正に受け取った金を住宅の購入費に充てた疑いもあるとみて調べています。

３日、大阪市港区で８歳の長男を虐待したとして母親が逮捕された事件で、去年から３度にわたり、市のこども相談センターに虐待をうかがわせる通報があったことが分かりました。

無職の黒木千咲斗容疑者（２９）は３日夕方、大阪市港区の自宅で８歳の長男の体を叩いてけがをさせたとして逮捕されました。

【近所の人は】
「たまに奥さんが怒ってる声が聞こえた。男の子の声は『やめてー』」

大阪市のこども相談センターには去年１１月から３度、虐待をうかがわせる通報がありました。
今年２月には長男の学校から「あざがある」と通報があり、黒木容疑者は「自分がやった。育児に悩んでいる」と話していました。
センターは学校を交えて話し合おうとしましたが、その後、黒木容疑者と連絡がとれなくなり実現しなかったとということです。

ロンドンオリンピックの競泳男子２００メートル背泳ぎで、大阪市出身の入江陵介選手が銀メダルを獲得しました。地元では喜びの声があがっています。

男子２００メートル決勝に出場した入江選手は、アメリカの選手とデッドヒートを繰り広げ、銀メダルを獲得しました。
３日朝、入江選手の出身地である大阪市天王寺区の商店街では横断幕に銀メダル獲得を祝う手作りのシールがはられました。

【入江選手の地元の人たちは】
「早速今朝出てきたら銀に代わってるんでびっくりしました」
「前はかわいかったのに、今回はかっこいいと思った」
「一人でも世界で戦ってる人がいるのは誇り。世界ですよ天王寺から。すごいと思います」

入江選手は日本時間の３日夜、４００メートルメドレーリレーに出場する予定です。

大阪市で２日、８歳の長男を虐待したとして２９歳の女が現行犯逮捕されました。
きっかけは夫からの通報でした。

２日午後５時ごろ、大阪市港区の住宅に住む男性（４６）から「妻が子どもに手を出すが私が言っても聞かない。注意してほしい」と警察に電話がありました。
約１５分後に警察がかけつけると、妻の黒木千咲斗容疑者（２９）が８歳の長男を殴ってケガをさせていたため、傷害の現行犯で逮捕しました。
黒木容疑者は「言うことを聞かないので叩いた」と話しています。
長男には肩や胸にもあざがあり、過去に学校などが児童相談所に通報していたということで、警察は日常的な虐待の疑いもあるとみて調べています。

滋賀県大津市のＪＡの職員らが偽の書類を使ってＪＡの住宅ローン約４６００万円を騙し取ったとして逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは「ＪＡレーク大津」の元職員・宮川耕治容疑者（４０）と、現職員・高谷和寛容疑者（４３）ら５人です。
警察によりますと宮川容疑者らはおととし、無職の男（３５）が仕事に就いているかのように装った偽の書類を作り、ＪＡの住宅ローン約４６００万円を騙し取った疑いがもたれています。
犯行は、元職員の宮川容疑者と不動産関係の会社役員の男（２５）が主導したとみられます。
また、現職員の高谷容疑者は偽の書類と知りながらローンの審査を通し融資を行ったとみられますが、調べに対し、容疑を否認しています。
警察は騙し取った金の流れを調べるとともに、余罪がないか追求しています。