回収率は75%に収束しない
馬券を普通に買っていれば大数の法則により回収率が75%~80%に収束すると考えている人が多いが、そんなことはないはずです。
そこで、2008年7月19日(この日から全レース3連単発売)から2012年7月29日まで枠連を除く各賭式において全買い目を買った人がいたとした場合の回収率を求めてみました。
(枠連は、発売されてないレースがあったり、全買い目数を計算するのがちょっと面倒なので省きました。)
総買い目数 | 総払戻額 | 回収率 | |
単勝 | 202,044 | 14,266,760 | 70.6% |
複勝 | 202,044 | 15,464,690 | 76.5% |
馬連 | 1,396,116 | 79,702,340 | 57.1% |
ワイド | 1,396,116 | 81,371,870 | 58.3% |
馬単 | 2,792,232 | 162,961,260 | 58.4% |
3連複 | 6,135,051 | 335,441,760 | 54.7% |
3連単 | 36,810,306 | 2,087,507,310 | 56.7% |
全くランダムに買った場合には上記の数字に近づくと考えるのが妥当でしょう。 75%に収束したりはしないのです。
では、多くの人が主張する75%とこの数字の差はどこから来るかといえば、各買い目の当たる確率から算出されるオッズと実際のオッズに乖離が生じているためです。
(ここからは私の推測ですが、)その乖離はどこから生じているかといえば、人気過剰馬の存在と競馬をより正しく分析し、コンスタントに75%を超える買い目で競馬を行っている人の存在です。つまり、適当に馬券を買っている人はシステムからの控除に加え、より優れた買い方をしている人へもお金を提供していることになります。